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2013年06月13日(木)更新

商品調達力の格差の本質

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 



僕らの会社は小売店のブランディングの仕事が多いのですが、
最近強く感じるのは小売店の商品の調達力に格差が広がっていること。

これは小売店だけではなく、飲食店でも同じだと思います。
 

背景にはもちろん資本力の差もありますが、
もっと大事なことは店側の商品に向かい合う姿勢です。


店側とお客様側のギャップに気付いていないお店が多いのです。
 その一例ですが、小売店の多くは大きな錯覚に陥っています。

買い物は地元でするはず、店舗に足を運ぶはず、人間関係があれば買ってくれるはず、
ライバルは同業者のはず・・・これらはもはや錯覚にすぎません。
 

小売店の本来の役割は、幅広い仕入れネットワークを構築し、
消費者の購買代行者として、幅広い選択肢の中から適切な商品を揃えることです。

このプロとしての姿勢の強さの優劣が、商品調達力の格差の本質だと思います。
 

目指すべき顧客も定まらず、要望や期待を知ろうともせず、
問屋さんやメーカーさんの勧めるものだけを仕入れているとどうなるか?
商品調達力の低い問屋さんやメーカーさんと馴れ合いでつき合っていたらどうなるのか?



 

商売の大事な肝である商品を選ぶ力を他人に依存してうまく行くはずがありません。
当然のことですが「選ぶ力」は次第に落ちていきます。

これはボディブローのようなもの。戦う力はどんどん失われていくのです。

 
そして当然のことですが、
選ぶ力が落ちれば、「選ばれる力」も比例して落ちていきます。
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