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2013年04月21日(日)更新

キャンディーズのスーちゃんのこと


「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


 


日曜日の午後、本を読むのに飽きてテレビを見ていたら
NHKでキャンディーズのスーちゃんこと、田中好子さんの追悼番組を放送していました。

スーちゃんは2011年の今日4月21日に亡くなりました。
そういえば、電車の中吊りで最近スーちゃんのことが
話題になっていたことを思い出しました。
 

ずっと年下だと思っていたら、1956年4月8日生まれですから
僕と誕生日が8ヶ月しか違わないことに驚きました。

僕の高校時代の友人が北千住に住んでいたときの話をすると、
必ず近くに実家があったスーちゃんの話になりますが、
実家は釣具屋さんを営んでいたようです。

 
正直言ってキャンディーズは青春の思い出というには少し時間差があるように感じていました。
実際には彼女たちよりももう少し下の世代の方がリアルに感じていたのではないかと思います。

それにしてもキャンディーズの人気はすごかった。
単なるアイドルと呼ぶにはちょっと抵抗を感じるくらいひとつの時代をつくったグループです。

 
そのキャンディーズも1978年に解散しました(僕が就職した翌年かあ)。
スーちゃんはその後女優に転進し、「黒い雨」(監督:今村昌平)で数々の上を受賞し、
本格的に女優の道を歩むこととなります。

放送ではNHK連続テレビ小説の「ちゅらさん」の出演シーンも紹介されていました。

 
1992年に乳がんが見つかり、治療と再発を繰り返し、密かに闘病生活を送っていましたが、
2011年に懸命な治療の甲斐もなく、55歳という若さでこの世を去りました。

放送では、亡くなる1ヶ月ほど前の肉声も流されましたが、その言葉を聞いていると涙が出ました。
 
放送では一部でしたが、全文は次の通りです。
弱々しい声ですが、はっきりとした最期のメッセージです。

東日本大震災から2週間経ったときですので、そのことに触れていることが余計胸に響きます。

 
こんにちは、田中好子です。
きょうは3月29日、東日本大震災から2週間経ちました。
被災された皆様のことを思うと心が破裂するような、破裂するように痛み、
ただただ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。


私も一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。
でもその時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。
それが私のつとめと思っています。

今日お集まりいただいたみなさまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。
幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝しています。

特に蘭さん、美樹さんありがとう。2人が大好きでした。
映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。
もっともっと女優を続けたかった。

お礼の言葉をいつまでもいつまでもみなさまに伝えたいのですが、息苦しくなってきました。
いつの日か、妹・夏目雅子のように、支えて下さった皆様に、
社会に、少しでも恩返しできるように復活したいと思っています。


かずさんよろしくね。その日までさようなら。

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