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2013年04月15日(月)更新

おにぎりは食べる場面によって味が違う

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
僕の本にも書きましたが、東京青山にあるPen Boutique「書斎館」の
オーナー赤堀正俊さんからお聞きした話です。


 
赤堀さんが万年筆の専門店を作ろうとしたときは、
当時の万年筆の需要はどん底(確かに万年筆って使わないですよね)、

コンサルタントには1年でつぶれると言われたそうです。
 

しかし、赤堀さんにはこんな思いがあったと言います。
 
「部屋の中で食べるおにぎりと野原で食べるおにぎりではおいしさが違う。」

 
確かにそう、会社で朝ごはん代わりに食べるおにぎりと、
遠足のお昼に食べるおにぎりは、同じおにぎりで味わいが違いますよね。
 

万年筆も同じ、筆記具だけではない新しい提案次第で必ず支持されるはず、
赤堀さんはそう考え、書斎館のコンセプトを作り上げたのです。


 
赤堀さんが選んだ新しい提案のキーワードは
「異空間」「Pen is Fashion」「懐かしい時の空間」「アンティーク」という4つでした。
 

中でも僕が心を揺さぶられたのは「懐かしい時の空間」と言うキーワード。
「書斎館」のホームページにはこう書かれています。

忙しい毎日だからこそ、たまには万年筆にインクを入れたり、
時にはインクのついた手を洗ったり、昔のように鉛筆を削ったり。
そんな無駄とも思われる時間を持つことで、
静かな時の流れにゆとりを感じてみませんか。
どうぞ、「懐かしい時の空間」にお出かけ下さい。



「モノを売るのではなくコトを売る」とはこういうことだと思いますね。

 
「書斎館」コンセプト http://www.shosaikan.co.jp/concept.html
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