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2013年03月15日(金)更新

僕が「小さくても光り輝くブランド」を出版した4つの理由

「人々を幸せにするブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 


たくさんのご縁に支えられ、3月下旬に「商業界」様から、
「小さくても光り輝くブランド」と言うタイトルで、初めての本を出版することとなりました。

お力をいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

 

今日は、なぜ僕がこの本を書いたのか?その理由を書きたいと思います。その理由は4つです。
 
僕が代表を務める株式会社「クエストリー」は2003年の6月2日に法人登記した会社です。
それまでは個人事務所として2年ほど活動しましたが、
新卒の女性メンバーを迎えるに当たり法人にしたのです(彼女は2年後に北海道にお嫁に行きました)。
 
クエストリーが設立以来、一貫して取り組んできたのは「小さな店や会社のブランディグ」です。
慌ただしい毎日の中で、それほど明確に感じていたわけではないのですが、
設立10年目頃までにはブランディグの本が出せればいいなあと感じていました。
 
そのきっかけとなったのが、月刊「商業界」の編集長の笹井清範さんとのお打ち合わせでした。
「櫻田さん、本にしませんか?」「えっ、本になりますか」「うん、大丈夫、本になりますよ」、
この一言にどんなに勇気づけられたかわかりません。
 
「設立10年目前までに本が出せればいいなあ」
という漠然とした気持ちに火を付けてくれた笹井編集長の一言、
これが本を書いた理由のひとつです。

この時から1年7カ月かかりましたが、10年目の節目の年に出版することができました。
本当にうれしく思います。

 

ところで書店の本棚を見ますと、
本来スモールビジネスにこそブランディングが必要であるのにも関わらず、
出版されているブランド関連の書籍の多くは
アカデミックなものや大手企業でしか展開出来ないものが目立ちます。
(もちろんいい本がたくさんありますよ)
 
実務においてもブランディグという言葉だけが独り歩きをし、
状況に合わせて都合のいいように使われているのも事実です。

「もっと地に足がついた小さな店や会社のブランディグについての本があればなあ」
といつも実感してきました。
 
「ないのならば、実際に取り組んできた事例やセミナーで講演していただいた事例をもとに、
ブランディグの考えと実践をわかりやすい本としてまとめたい」、

次第にそう思うようになったのです。僕が本を書いた2番目の理由がここにあります。

 


設立当初は、とくに「店がブランドになる」にこだわっていたのですが、
「ブランドで飯が食えれば世話はないよ?」「そんなきれいごとで経営はできない」
そんな言葉をたくさんいただきました。言葉でなくても無言の反応を感じました。
 
「どうしてわからないんだろう(実はこちらの稚拙さに問題があったのですが・・・)」と
いら立つことも少なくありませんでした。

しかし、小さな店や会社の素晴らしい経営者と出会いがブランディグを後押ししてくれました。
 
とくに5年前に出会った久米繊維工業株式会社の久米信行さん(取締役会長)からは
ブランディングについてのさまざまな示唆をいただきました。
 
それでも「ブランディング、ブランディング・・・」と言い続けているとおもしろいものです。
やがてブランディグの考えに共感をしてくださるお取引先が生まれ出したのです。
 
そして「ブランドになる」ための取り組みが各地で始まったのです。

当初は、ブランディグの仕組みも暗中模索でしたので、ご迷惑を掛けたことも少なくありません。
 取引先と試行錯誤を繰り返し、次第にミッション立案、ファンづくり、プロモーション企画などの
ブランディグの展開が形作られてきました。

そう言う意味では弊社のブランディングの仕組みはお取引先との合作であることは間違いありません。
 
昨年立ち上げをしましたブランディグクラブの会員からもたくさんの気づきをいただいています。
この素晴らしい経営者とその取り組みをたくさんの方に知っていただきたい、これが3番目の理由です。
 


最後の4番目の理由は、いつもいっしょになってがんばってくれているクエストリーのメンバーに
自信と誇りを持ってもらいたかったことです。
夜遅くまであれやこれやと話し合ったり、頭を抱えながら共に悩んだ時間の結晶がまさにこの本です。
 
原稿は僕が書きましたが、実際にはクエストリーのメンバー全員(現在も過去も含めて)で書いた本です。
ぜひ、お読みいただき、ご意見、ご感想などをお聞かせください。

 

また、はなはだ勝手なお願いですが、お知り合い等へのご紹介や
ブログやFacebookやTwitterなどで取り上げていただければうれしい限りです。
 

長々とした文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝です。


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