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2012年10月28日(日)更新

読了!「トマトが切れればメシ屋ができる、栓が抜ければ飲み屋ができる」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
居酒屋の神様と呼ばれる「楽コーポレーション」の宇野隆社長の
「トマトが切れればメシ屋ができる、栓が抜ければ飲み屋ができる」を読みました。




 
日経レストランに連載されていてるときから気にはなっていたのですが、読んだのは初めて。
 
この本がとんでもなくおもしろかった。

「小が大に勝つ法則」が実践の事例を挙げてわかりやすく書かれています。

しかも、ハウツー本ではなく経営の本質がさらりと書かれているところに
宇野社長のセンスというかスタイルを感じます。
 
僕は物販店やメーカーの商品ブランディングを長くやってきて、
3年ほど前に、あるきっかけから両国のちゃんこ料理店のブランディングに取り組みました。
 
最初は戸惑いましたが、しばらくすると
物販も飲食もお客さまを喜ばせるということの原理原則は同じだと思いました。

「ファンを作る続けることが儲かる仕組みの基本」であることはいっしょです。
 
もちろん飲食店の特性はありますが、むしろそれに縛られていることが多いなあと感じましたね。
意識しなくても、業界の常識というやつにがんじがらめに合っていることが少なくありません。
 
例えば、僕が取り組んできたジュエリーや時計の小売店では
お客様の名前を呼ぶことは基本中の基本です。

しかし、飲食店で取り組んでいるところはそう多くはないように感じます。
本書では「名前で呼ぶことは当たり前のこと」と書かれています。
 
木下藤吉郎の「草鞋取り」の話が出たのにもちょっと驚いたなあ。
僕もよく「相手研究自分工夫」という話で使います。
 
おもしろいので、一日でさらっと読めてしまいますが、熟読するほどに方向が見えてくる本だと思う。
業種、業態に関わらず、ブランディングに取り組む経営者にぜひ読んで欲しい一冊です。

宇野社長、一度会ってみたいなあ。
 
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