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「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
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2011年02月02日(水)更新
“せいろぅいちまいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・”
「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
昨日はお昼に東京都神田にある明治13年(1880年)創業の老舗蕎麦屋
「かんだ やぶそば」に行ってきました。
1923年(大正12年)に建築された数寄屋造りの2階建の建物
「かんだ やぶそば」の界隈は、古い名前を連雀町といい、
あんこう、うなぎ、鳥鍋、あんみつといった趣のある店が多いところです。
周囲はビルが立ち並んでいるのですが、
この一角だけは昭和情緒が残っており、独特の雰囲気を醸し出していました。
「かんだ やぶそば」⇒http://www.yabusoba.net/
冷え込む個人消費の影響(実はそれだけではないのですが………)から、
多くの企業や小売店が業績を落としています。
そして、何とか業績を立て直そうとして取り組むのが“値引き販売”です。
と言うか手っ取り早い方法がこれなのです。
安売りだけではお客様の気持ちは動かないとわかっていても、
他の手が見つからず“とりあえず、割引でもしよう”と言うことです。
あるいは他の手が見つかっても、すぐに効果が出ないことが多いので、
やはり“とりあえず………”と言うことになります。
手っ取り早い方法は誰でもすぐに真似しますよね。
みんながやりだすと、お客様は、“どこへ行っても同じね”と言う気持ちになります。
つまりこれが同質化競争です。
価格を中心とした同質化競争はやがて収益を悪化させ、最終的には体力勝負の消耗戦になります。
競争を回避するために大事なのは、他との“違い”を創り出すことです。
“違い”と言うと、すぐに商品の対策を考える人がいます。
広告や販促で差別化しようとする人もいます。
やっぱり店舗を改装しなきゃあ駄目かと思う人もいます。
でも、それって簡単ではありませんよね。費用もかかります。
簡単じゃあないから、すぐに出来る値引き販売に走るわけです。
“違い”を作ると言うことは、自社のコンセプトに基づいて
小さなことを積み重ねた結果生まれるものです。
「せいろうそば」700円、一枚では足らず、「天ぷらそば」1,800円も追加
「かんだ やぶそば」で「せいろうそば」を注文した時のことです。
年配の仲居さんが、お帳場に“せいろぅいちまいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・”と伝えたのです。
すると、今度はお帳場にいる女将が厨房に向かって同じように、
“せいろぅいちまいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・” まるで詩吟のようです。
ちなみにおかわりは“せいろぅいちまいおかわりぃぃぃぃぃぃぃ・・・”、
お客様を迎える声は、“いらっしぃぃぃぃぃい”、すると他の人も「しゃぃぃぃぃぃい」と続きます。
どうやらこれは「かんだ やぶそば」の伝統のようです。
いろいろな蕎麦屋さんに入りますが、こう言う唄いは初めて。
どういうことで始まったのかはわかりませんが、これもひとつの“違い”です。
“違い”を作ることって、大層なことだけではありません。
日常の業務に自社らしさを組み込むことによって生まれるのです。
正直言って、「かんだ やぶそば」の値段は蕎麦にしては高い………。
でも、店内は満席でした。蕎麦の味や店舗の雰囲気もさることながら、
そこには店の文化とも言える“違い”がしっかりとあるのを感じました。
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(株)クエストリー社長/櫻田弘文のブログ&フォトエッセイ
(株)クエストリー金田百美子のブログ (株)クエストリー橋本典子のブログ
(株)クエストリー工藤典子のブログ (株)クエストリー岡本亮二のブログ
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クエストリー・ブランディングレポート (株)クエストリーホームページ
昨日はお昼に東京都神田にある明治13年(1880年)創業の老舗蕎麦屋
「かんだ やぶそば」に行ってきました。
1923年(大正12年)に建築された数寄屋造りの2階建の建物
「かんだ やぶそば」の界隈は、古い名前を連雀町といい、
あんこう、うなぎ、鳥鍋、あんみつといった趣のある店が多いところです。
周囲はビルが立ち並んでいるのですが、
この一角だけは昭和情緒が残っており、独特の雰囲気を醸し出していました。
「かんだ やぶそば」⇒http://www.yabusoba.net/
冷え込む個人消費の影響(実はそれだけではないのですが………)から、
多くの企業や小売店が業績を落としています。
そして、何とか業績を立て直そうとして取り組むのが“値引き販売”です。
と言うか手っ取り早い方法がこれなのです。
安売りだけではお客様の気持ちは動かないとわかっていても、
他の手が見つからず“とりあえず、割引でもしよう”と言うことです。
あるいは他の手が見つかっても、すぐに効果が出ないことが多いので、
やはり“とりあえず………”と言うことになります。
手っ取り早い方法は誰でもすぐに真似しますよね。
みんながやりだすと、お客様は、“どこへ行っても同じね”と言う気持ちになります。
つまりこれが同質化競争です。
価格を中心とした同質化競争はやがて収益を悪化させ、最終的には体力勝負の消耗戦になります。
競争を回避するために大事なのは、他との“違い”を創り出すことです。
“違い”と言うと、すぐに商品の対策を考える人がいます。
広告や販促で差別化しようとする人もいます。
やっぱり店舗を改装しなきゃあ駄目かと思う人もいます。
でも、それって簡単ではありませんよね。費用もかかります。
簡単じゃあないから、すぐに出来る値引き販売に走るわけです。
“違い”を作ると言うことは、自社のコンセプトに基づいて
小さなことを積み重ねた結果生まれるものです。
「せいろうそば」700円、一枚では足らず、「天ぷらそば」1,800円も追加
「かんだ やぶそば」で「せいろうそば」を注文した時のことです。
年配の仲居さんが、お帳場に“せいろぅいちまいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・”と伝えたのです。
すると、今度はお帳場にいる女将が厨房に向かって同じように、
“せいろぅいちまいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・” まるで詩吟のようです。
ちなみにおかわりは“せいろぅいちまいおかわりぃぃぃぃぃぃぃ・・・”、
お客様を迎える声は、“いらっしぃぃぃぃぃい”、すると他の人も「しゃぃぃぃぃぃい」と続きます。
どうやらこれは「かんだ やぶそば」の伝統のようです。
いろいろな蕎麦屋さんに入りますが、こう言う唄いは初めて。
どういうことで始まったのかはわかりませんが、これもひとつの“違い”です。
“違い”を作ることって、大層なことだけではありません。
日常の業務に自社らしさを組み込むことによって生まれるのです。
正直言って、「かんだ やぶそば」の値段は蕎麦にしては高い………。
でも、店内は満席でした。蕎麦の味や店舗の雰囲気もさることながら、
そこには店の文化とも言える“違い”がしっかりとあるのを感じました。
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