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2010年07月12日(月)更新

つかこうへいさんの「熱海殺人事件」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

劇作家のつかこうへいさんが亡くなりました。まだ62歳、早すぎます。

つかこうへいさんは、今年1月に肺がんを公表し、闘病生活を送りながらも
入院先の病院に稽古のビデオを持ちこんで演技指導を支持するなど、
最後まで舞台に意欲を燃やしていたとニュースは伝えています。

つかこうへい
※画像は「gooニュース」より

つかこうへいさんは、1974年に「劇団つかこうへい事務所」を旗揚げし、
同年、「熱海殺人事件」で、岸田国士戯曲賞を過去最年少の25歳で受賞。
若くして脚光を浴びた方でした。

実は僕が大学に入ったは、1973年のこと。
芝居にあこがれ、大学1年の後半から4年の夏まで、大学とは別の劇団に入っていました。

小さな劇団だったので、役者も裏方もやりましたが、いま思い出しても楽しかったですね。
芝居もですが、とにかく仲間とよく飲みました。そう言えば、かみさんともそこで出会いました。

当時は、唐十郎さんが全盛でよく公演を見に行きました。
その後、つかこうへいさんの人気が高まり、最初に観たのは、
1975年頃に紀伊国屋ホールで上演された「熱海殺人事件」でした。

はっきりとは覚えていないのですが、確かチケットが700円ぐらいだったと思います。
劇団の仲間といっしょに並んで前売り券を買った覚えがあります。

「熱海殺人事件」には、いまは亡き三浦洋一さん、平田満さん、加藤健さん、
根岸季江さんが出ていました。
つかさんをはじめ、みんな20代で、きらきらしていました。

速射砲のように台詞が飛び出すテンポのいい芝居に引き込まれました。
社会に対する批判精神をウィットにとんだストーリーに巧みに織り込み、とにかく刺激的な舞台でした。

その後、大学を卒業し、社会人になってからは、芝居とはまったく無縁になってしましましたが、
今日のつかこうへいさんの死去のニュースに、当時のことが浮かんできて、ちょっと胸が熱くなりました。

心からつかこうへいさんのご冥福をお祈りいたします。


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