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2009年04月21日(火)更新

メンタルブロック

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

桜の季節も終わり、木々の緑が日増しに濃くなっていく頃となりました。
4月はいろいろな意味で始まりの季節です。

月の初めには緊張の面持ちで街をゆく新入社員をよく見かけました。
自分が会社に入った頃を思い出し、少しだけ新鮮な気持ちになりました。
1ヶ月近く経ち、もう仕事に慣れたのでしょうか。

会社に慣れるということにはいろいろな意味があります。
仕事とは何かを少し実感出来ること、社内外のいろいろな人たちを知ること、
好き嫌いとは別に組織には一定のルールがあることがわかること………
学生時代とは違った世界に戸惑うことも少なくありません。

その中で慣れてしまってはならないこともあるように思います。
それは一消費者としての感性です。

業界の常識は一般の非常識という言葉がありますが、
渦中に入ってしまうと特定の世界観に縛られて、
消費者やユーザーとしての感性が麻痺をしてしまいます。

思い込みというメンタルブロック(心の壁)がかかってしまった状態になるのです。
新入社員のときにはおかしいなあと感じていたことも、
いつの間にかそういうものだと思うようになってしまいます。
自分の中に、暗黙の前提条件が出来上がってしまいます。

インドでは、象を調教する時に足に鎖を巻いて
大きな竹にしっかりとつなぐのだそうです。
象は最初は嫌がって逃げ出そうとするのですが、
しっかりとつながれているので、やがて象は逃げ出すことを諦めてしまします。
こうなると、小さな竹につなぐだけでも逃げ出そうとしなくなってしまのだそうです。

これを「エレファントシンドローム」と呼ぶそうです。
象の意識の中に「逃げ出すことは不可能だ」という
メンタル・ブロックが作られてしまったのですね。

メンタルブロックは心の壁であり、
外部からの情報を遮断してしている状態です。

新入社員だけではなく、経営でも同じことがいえます。
経営とはこういうものだ、仕事とはこうでなければならない、
販売方法はこれしかない………こういう思い込みが怖いですね。
一種の「エレファントシンドローム」です。

「エレファントシンドローム」から抜け出す道は、
物事の判断の基軸を消費者におくことです。
よく見ると、そこには新しいパラダイムにシフトする大きなチャンスが眠っています。

 


 この象はエレファントシンドロームとは関係ありません。
 昨年の4月に訪れた
 バンコクの動物園の象のショーです。



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