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2009年03月09日(月)更新

神は細部に宿る

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

2月26日に「身の回りにある宝物」というブログを書きました。
「地場産業ルネサンス ~もう自分で始めるしかない~」というセミナーのことです。

今日、このセミナーの討論者のお一人の高知県馬路村の村長、
上治堂司さんから手紙をいただきました。
驚いたことに、手紙は「木の団扇」に書かれていました。

馬路村からの手紙1

そういえば、セミナーでいただいた名刺は、
杉の香りと木目が美しい木の名刺でした。

馬路村名刺

馬路村といえば、いまでは全国ブランドになったユズ加工品が有名ですが、
魚梁瀬杉(やなせすぎ)に代表される良質の杉材の産地でもあります。

しかし、林業は大きな転換期を迎えています。
馬路村は、新しい林業のシステムづくりのために、
平成12年に第3セクターの株式会社エコアス馬路村を設立しました。

セミナーの当日も紹介されましたが、
杉の間伐材を使った木のバックや団扇などが商品化されています。
今回届いた団扇もそのひとつです。

神は細部に宿るという言葉があります。
ブランディングにおいては、この言葉は避けて通ることが出来ません。
ブランドの軸をブラさないためのシナリオのひとつが、
徹底的に細部にこだわり続けることです。

そこまでやるか、と思う時もありますが、
やりすぎるくらいが、ちょうどいいところに落ち着きます。
たかが、名刺一枚、手紙一通ですが、
ここにブランドへの思いが乗ってくるのだと思います。

真偽は定かではありませんが、こんなエピソードを聞いたことがあります。
あるお店で、お客様がちょっと高額のお買い物をされたそうです。
カードで支払いをし、サインをすることになりました。
お店のスタッフが差し出したペンは、ミッキーマウスのボールペンでした。
サインを書きかけたお客様の手が止まりました。
「あなた、私の買い物のサインをこのペンでさせるの」………!
このお買い物はキャンセルになったそうです。

エコアスという社名は、
「明日はきっとエコロジー、いつか生態系循環の永遠の森につながるように」
というポリシーから名付けられたそうです。
ちょっと注目のブランドです。

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