大きくする 標準 小さくする

2009年02月12日(木)更新

作り上手の伝え下手……新プロジェクトスタート

昨日、青山で新しいプロジェクトの第1回目の顔合わせが行われました。

プロジェクトの内容は、
北海道のある地域産品と東京都内の小売店をつなぐというもの。
専門店のブランディングをメインにしてきた弊社にとっては、
新しい取り組みであり、やりがいがあります。

参加メンバーは、プロデュース全体をまとめる会社、
店舗設計会社、デザイン会社、フードコーディネーターの方、
そして小売店のオーナーなど10名、多彩な顔ぶれでした。

弊社は商品ブランディング、店舗ブランディング、パブリシティ企画、
広告・販促企画で関わっていくことになりそうです。

専門店のブランディングのお手伝いしていて感じることは、
他にない独自の魅力や強みがありながら
それに気が付いていなかったり、伝え方が足りなかったりすることです。

プロジェクトのオリエンテーションを受けながら、同じことを感じました。
それは「作り上手の伝え下手」ということ。

各地には地域の特性を生かした商品を
まじめに一生懸命作っている人たちがいます。
そこには他にない独自の物語がたくさん眠っています。

しかし、残念なことに作ることにはプロですが、
それをどう消費者に伝え、販売するかという視点が
不足していることが少なくなりません。

地域産品の新事業に関する資料も見ましたが、
商品の販売のところは、百貨店、スーパー、地域物産のアンテナショップ、
飲食店、ホテルなどと書かれているだけで、具体的ではありません。

参加メンバーからも、作ってからどうしたら売れるのかという相談を
持ちこまれるケースが多いという話が出ていました。
誰に、どこで、どのように売るかという視点が欠けているのですね。
地域経済の厳しさが増す中、これからさらに浮かびあがってくることだと思います。

でも小手先のテクニックでは、解決出来ないように感じます。

求められているのは、売りの完結のシナリオです。
消費者起点から発想し、創り手(生産者・生産地)、
商品(素材価値と使用価値)、助け手(販売店・販売ネットワーク)の
連携によるブランディングが本当に必要だなあと感じました。

プロジェクトの進行が楽しみです。


-------------------------


「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしています

日々の出会いを写真でつづる
Photo Essay 「櫻の木」 http://sakuraman.blog90.fc2.com/ 


ショップブランディングのヒントを毎週お届けします
<<  2009年2月  >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28