大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2014年05月13日(火)更新

数の多さよりも、関係の濃密さ

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。


生きることも、仕事をすることも、好む、好まざるを別として、
人とのつながりのなかに自分を置くということです。

なぜならば、人は関わりの中で生きているのですから。
 

人とのつながりというと、友達の数の多さを気にしたり、評価の基準にする向きが少なくありません。
FBのいいねの数を気にしたり、Twitterのフォローワーのリツイートの数に一喜一憂する人もいます。

でも、これって個人的にはまったく意味を感じません。

 
時おり、インターネットの世界とはいえども、
千人以上の人とつながっていると自慢する方にお会いしますが、
そのこと自体に違和感と言うか、不思議さを感じるのです。


 

人生を豊かにするのは、数の多さの論理ではありません。
つきあう人の数を増やすことで必ずしも豊かになれるとは思いません。

 
それよりも、希薄だったつながりを濃密なものに変えることの方がはるかに大事です。
どれだけ多くの人とつながっているのかよりも、どれだけ濃密なつながりを持っているかです。
 
さらに言うと、それを無理に濃厚にするのではなく、
自然に濃密な関係が生まれることが一番望ましいように感じます。

まあ、あくまでも個人的な思いですので・・・。




クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx

2014年05月12日(月)更新

来させる理由ではなく、行きたくなる理由

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

 
商売をしているとお客様に来ていただくためにいろいろな手を考えますよね。
でも惜しいなあと思うことが時々あります。

よくあるのが「ご来店の方に◯◯◯プレゼント」や
「いまなら20%オフ」などの特典や価格訴求の手法です。

 
もちろんこれも必要かもしれないけど、これだけならどこで買ってもそれほどの違いはありません。
もっといい特典や割引があれば当然そちらに流れます。
それ以上の得点や割引をつけると必ず同質化競争に巻き込まれます。

 
急に話題はスタバになりますが、僕はスタバを良く利用します。
スタバでは本を読んだり、あれこれと考え事をすることが多いのです。
 
でもスタバって決して安くはありません。雰囲気だけならもっといいところが他にもあります。
でもなぜ僕はスタバに行くんだろう。


僕がよく利用する千葉の「四街道店」です。

 
先日訪れたスタバでラテをオーダーしてお金を払っている時のこと。
男性スタッフが「気持ちのいい天気ですよね」と声をかけてくれました。
「ホント初夏のような陽気ですね」とこちらも言葉を返しました。

これって知り合いならば自然なやり取りです。
 
この自然のやりとりが他の店でも起こるかと言うと必ずしもそうでもありません。
単にラテと代金の交換で終わったり、商品のオススメのトークはありますが、
自然な会話はあまりありません。
 
 
来させる理由は特典や割引など商品に付け加えるものになりがちです。
要は、来たら、買ったらということです。これってどこも同じです。

それよりも、お客様が行きたくなる理由を考えた方がいいと思う。

 
それにしても、スタバの店舗数は今年の3月末で985店舗(うちライセンス店舗43店舗)。

もちろん、ばらつきはあると思いますが、
「人々の心を豊かで活力あるものにするために一人ひとりのお客様、
一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」

このミッションが現場に根付いているのを感じますね。
 


5月19日(月)ブランディングセッションを開催します。
 


クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx
 

2014年05月10日(土)更新

チョーヤは、梅の使用量が違います

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


「チョーヤは、梅の使用量が違います」



通勤の電車内でよく見かける「さ~らりとした梅酒」のメーカーのこの広告。

チョーヤの梅酒はおいしいので、時々自宅で飲みますが、
この広告はいまひとつピンとこないのです。
 
紙面の右側には梅が詰まった籠を両手で持った農家の娘さん、
左下に梅酒のボトルが配置され、その横には「梅の使用量330mg」と表示されています。
 
魅力や価値を数字で置き換えて伝えるのは広告の王道的手法ですが、
梅の使用量のように日常的でないものは、数字だけ伝えてもピンとこないと思う。

おそらく、330mgは他と比較して多いのだと思うが、そのすごさがわからない。

 
他社比較は一番わかりやすい手法なのだけれども、いまでは広告掲載基準もあり、大胆には使いにくい。
チョーヤの広告も中途半端に感じるのもその辺りの事情があるのかもしれません。

この比較型の数字表示の広告はあまり効果的ではないように感じます。
比較ではなく、具体化することにより数字は強い説得力を持ちます。

 
例えば「真珠のネックレスをお持ちでない方におすすめ」というよりも、
「50歳以上で真珠のネックレスをお持ちでない方におすすめ」と訴求した方が反応は良くなります。

「この期間中はお得です」よりも「この期間中は3,000円お得です」の方が響きます。
 
以前「化粧なおしは面倒、と約86%の女性が思っています」という
資生堂の広告がありましたが、やっぱり惹きつけられますね。
「86%」という微妙な数字が妙に真実味を感じるから不思議です。

 
数字はバンコクの共通語と言いますが、その使い方でコミュニケーションの深さが違ってきます。
数字は商品やサービスを自分ごとに変える力があります。

あなたのビジネスを数字で表現するとどうなりますか?



5月19日(月)にブランディングセッションを開催します



クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx

2014年05月09日(金)更新

「したたかな」経営と「しなやかな」経営

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

 
東京は先ほどまで、雨と風と雷の大荒れの天気でしたが、
いまは嘘のようにきれいな夕暮れ。ビールでも飲みたい気分です。


ブランディングの仕事を通じて思うことですが、
「したたかな」経営と「しなやかな」経営は似ているようですが、根本的に異なります。

人はしたたかさには、したたかさで対抗します。

しなやかさは対抗意識を無理なく受け流します。

 
 しなやかさで思い出すのは「竹」です。

竹は強い風が吹いてもしなやかに揺れて折れません。
なぜかというと、地下茎という根で隣の竹と繋がり、お互いに支えあっているからです。

 
ブランディングも同じです。竹の根っこの部分に当たるのが「ミッション」です。
ミッションが一つひとつの行動に浸透していることで、経営にしなやかさが生まれます。

 
根っこだけではなく、強い風が吹いても竹が折れないのは、
しなやかに曲がる節があるからです。

 
ブランディングで節に当たるのが仕組みです。
どこから切っても同じ価値観を作り出す仕組みが、ブランドをさらにしなやかにします。


竹の柔軟な強さは地下茎と節から、
ブランドのしなやかさは「ミッション」と「仕組み」から生まれます。




5月度ブランディングセッションを開催します。



クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx

2014年05月07日(水)更新

「メールしました」・・・うん?


「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。


最近気になっていることのひとつです。

「例の件を連絡してください」と頼むと、
「はい、メールをしておきます」という返事が戻ってくることがあります。

「来月のアポイントをとらなきゃ」と言ってメールですます人も多いのでは……。
 
確かにメールって便利です。コストや手間もそれほどかかりません。



でも、よくよく考えると本当に便利なのかなあ。
実は送り手にとっては、別な面で便利なだけなのだと思う。

それは相手の顔を見たり、話さなくて済むから……。
 
誰でも経験があると思うけど、苦手な相手ほどメールですますことってあります。
顔を合わせればすぐにすむような要件を
メールで送ろうと四苦八苦しているこケースも多いですね。


関係が深くない相手ほどメールですませてしまいがちです。

 
でもね、メールですますのはもったいないと思う。
せっかく会ったり、話したりするチャンスなのになあ。

関係を深めるにはメールではうまくいきません。
新入社員や経験が浅い社員がメールですます癖をつけると先々で苦労をします。

 
やはり顔を会わせて話をすることが大事だと思う。
それに話しているうちに「そうだ、あれもやってもらえませんか」と言うことも良くあります。
用事もないのに顔を出したら「いいタイミングできたね」と言われたことも何度かあります。

 
えっ、時間がない……。そもそも、関係を深めるには時間と手間がかかります。

個人的にはメールで関係を深めることの方がもっと至難の技だと思うけどね。
長々とした文章を書くくらいならば、一本の電話の方がはるかにいい関係が築けます。



5月度ブランディングセッションを開催します



クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx
«前へ 次へ»
<<  2014年5月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31