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2012年01月16日(月)更新

今日は20世紀を代表する画家「アンドリュー・ワイエス」の命日です。

今日1月16日は僕の大好きなアメリカの画家「アンドリュー・ワイエス」の命日です。
「アンドリュー・ワイエス」は2009年に91歳で亡くなりました。

リアリズムの極致のような作品を数多く残していますが、いつもどこかに深い孤独感が漂っています。

初めて、その作品をある雑誌で観たのは確か高校生の時でした。
「クリスティーナの世界」と言う作品でしたが、不思議な構図と作品の持つ孤独感に強く惹かれました。

ニューヨーク近代美術館の(MOMA)でそのあこがれの「クリスティーナの世界」を観たのは
いまから25年ほど前ですが、しばらくその前から動けなかったのを覚えています。

1990年に池袋のセゾン美術館(懐かしいなあ)で観た「ヘルガシリーズ」の作品展も忘れられません。
今夜は「アンドリュー・ワイエス」の「ヘルガ・ピクチャー」を開いてみたいと思います。

いつか「アンドリュー・ワイエス」が数多くの作品を描いた、
アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のチャッズ・フォードを訪ねてみたいと思っています。

そう言えば、この経営者会報ブログの最初の更新は2009年1月20日に
「アンドリュー・ワイエス」が亡くなったことを書きました。
http://questory.keikai.topblog.jp/blog_detail/id=10012717
















「クリスティーナの世界」

2012年01月10日(火)更新

橋本佐内が15歳の元服の時に綴った「啓発録」

昨日は成人の日、各地で成人式が開かれました。
今年成人になった若者は、1991年生まれ。

この年の1月に湾岸戦争が勃発しました。米軍の空爆をテレビを見たのを覚えています。
6月には長崎県の雲仙普賢岳で大火砕流が発生し、多くの方が亡くなりました。

「宮沢りえ」のヘアヌード写真集「Santa Fe」が発売されたのもこの年でした。
ロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーはエイズのため11月に死去。
そして12月にはソビエト連邦が消滅し、11の共和国から成る独立国家共同体が設立されました。

ところで、成人と言うと幕末期の越前国福井藩士の「橋本佐内」を思い出します。

西郷隆盛をして尊敬すると言わしめた橋本佐内は、
安政の大獄で吉田松陰らとともに、26歳の短い生涯を終えます。

その橋本佐内が昔の成人式に当たる元服の15歳の折に綴った「啓発録」と言う書物があります。

この「啓発録」に書かれているは、橋本佐内が自己の行動規範を五項目に渡って記したもの。
橋本佐内の思想や行動の根幹を成す書物と言われています。

15歳と言えばいまの中学生ですよ。
自分が何をしていたかはよく覚えていませんが、遊びまわっていたことは確かです。
幕末の志士たちは本当にすごいですね。

橋本佐内が「啓発録」に綴った五項目とは次の通りです。

「稚心を去る」(子どもじみた甘えを脱却せよ)、
「気を振う」(悔しさをを知って、人に負けまいと強く決意せよ)、
「志を立つ」(自分の目標を揺ぎなく定め、ひたすら精進せよ)、
「学に勉む」(優れた人物の立派な行いを見習い、実行せよ)、
「交友を択ぶ」(自分の向上につながる友を択(えら)べ)
※松下政経塾HP参照

3.11の東日本大震災以降、とくに日本のあるべき姿が問われていますが、
橋本佐内の「啓発録」に書かれていることは、
現代の日本人が失いかけ、忘れかけていることのように思います。

原本は漢詩ですが、講談社学術文庫からわかりやすい現代語訳が出ていますよ。
http://www.amazon.co.jp/%E5%95%93%E7%99%BA%E9%8C%B2-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%96%87%E5%BA%AB-568-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E5%B7%A6%E5%86%85/dp/4061585681

2012年01月03日(火)更新

酷評されたストラヴィンスキーの「春の祭典」

あけましておめでとうございます。
「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

2012年が始まりましたね。
今年の干支は「辰」。「昇り竜」と言う言葉があるように竜は天に昇るとされています。
今年が皆様にとって「上昇の年」になることを願っております。

さて、元旦に新聞5紙を読みました。日経、朝日、読売、産経、毎日です。各紙が共通して述べていることは、
これまでの資本主義経済、民主主義の枠組みが、世界中で崩れつつあると言うことです。

世界中がつながっているグローバル経済、インターネットによる情報開示、
ソーシャルメディアの急速な進化、世界の覇権国の交代、政治のリーダーシップの不在………

しかし、それに代わる新しいパラダイムが見えているかと言うと、これもまた極めて不透明です。

2012年は、世界レベルの経済や政治だけではなく、
会社や店においてもいままでの経営の在り方を変えていかざるを得ない年になると思います。

しかし、年末にも書きましたが、それは恐れおののくことではなく、幸せな新しい社会に向けての変化です。

もちろん、その変化は一様ではなく、各社、各人によって異なります。
しかし、共通しているのは、変化を歓迎し、受け入れ、出来ることから一つひとつ変えていく姿勢です。

何よりも大事なのは変化を恐れないことです。変化しないことが一番のリスクです。

新しいことの始まりには、必ずアレルギーが発生します。
「題名のない音楽会21」で20世紀の名曲ベスト30に選ばれたロシアの作曲家「イーゴリ・ストラヴィンスキー」の
バレー音楽「春の祭典」は、1913年5月29日のパリ初演の時には、徹底的に酷評されました。

複雑なリズム・ポリフォニー・不協和音に満ちたこの曲は、
演奏途中に客席からブーイングが起こり、演奏そのものが聞こえなくなったほどです。

振り付けのニジンスキーは、舞台で踊るバレリーナのために、舞台の袖で手拍子を打っていたと言います。

さらに、演奏途中に一部の称賛派との間にけんかが始まり、けが人も出たほどの大騒動となりました。

しかし、いまでは「春の祭典」は20世紀を代表する傑作として高い評価を得ています。
変化の過程においては、アレルギーはあって当然です。変化のためには必要なプロセスなのです。
僕自身も2012年、変化を恐れずに、変化を待つのではなく、自ら変化を起していきます。

「春の祭典」はこちらからどうぞ(ズービン・メータ指揮:イスラエル交響楽団)
http://www.youtube.com/watch?v=nhPiDQWCHE4
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