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2009年02月13日(金)更新

天才ってやっぱりいるんです

今日の午後は新宿にあるお取引き先メーカーさんに行きました。
あるジュエリーの販売企画の打ち合わせでした。

ここで見せていただいたのが、
フランスとの国境に近いドイツ中西部の宝石の町、
イーダーオーバーシュタインに住むムーンシュタイナー親子の作品です。

父はベルンド・ムーンシュタイナー氏、息子はトム・ムーンシュタイナー氏、
お二人ともマイスターのさらに上のクンストラーという称号を与えられている
宝石研磨のカッターです。

ベルンド・ムーンシュタイナー氏は、伝統的な宝石の研磨に飽き足らず、
宝石の裏面に刻みやえぐりを施すという独特の研磨を生み出しました。

この研磨は、“邪道だ”、“宝石に対する冒とくだ”、“クレージー”と
強く非難されたのですが、彼は自分のやりたい研磨を貫き通しました。

彼の研磨は単なる思いつきや遊びではなく、
宝石の光の屈折や反射をとことん計算しつくした上での研磨でした。

彼が研磨した宝石は、これまでとは全く違う表情を見せ、
多くの宝石ファンをとりこにしたのでした。

評判が高いのを知った他の業者が、
真似をするようになりましたが、同じようには出来ません。
やがて、父の生み出した研磨技術は、息子のトム氏に受け継がれていったのです。

僕はこれまでに仕事で3回、
イーダーオーバーシュタインの緑豊かな自然に囲まれた彼のアトリエ訪れ、
お話を聞く機会がありました。

お二人とも穏やかな人柄ですが、
作品を拝見すると、やはり天才だなあと思わざるを得ません。

では、ムーンシュタイナーの作品をお楽しみください。

ムーンシュタイナー2

ムーンシュタイナー3

ムーンシュタイナー4

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2009年02月12日(木)更新

作り上手の伝え下手……新プロジェクトスタート

昨日、青山で新しいプロジェクトの第1回目の顔合わせが行われました。

プロジェクトの内容は、
北海道のある地域産品と東京都内の小売店をつなぐというもの。
専門店のブランディングをメインにしてきた弊社にとっては、
新しい取り組みであり、やりがいがあります。

参加メンバーは、プロデュース全体をまとめる会社、
店舗設計会社、デザイン会社、フードコーディネーターの方、
そして小売店のオーナーなど10名、多彩な顔ぶれでした。

弊社は商品ブランディング、店舗ブランディング、パブリシティ企画、
広告・販促企画で関わっていくことになりそうです。

専門店のブランディングのお手伝いしていて感じることは、
他にない独自の魅力や強みがありながら
それに気が付いていなかったり、伝え方が足りなかったりすることです。

プロジェクトのオリエンテーションを受けながら、同じことを感じました。
それは「作り上手の伝え下手」ということ。

各地には地域の特性を生かした商品を
まじめに一生懸命作っている人たちがいます。
そこには他にない独自の物語がたくさん眠っています。

しかし、残念なことに作ることにはプロですが、
それをどう消費者に伝え、販売するかという視点が
不足していることが少なくなりません。

地域産品の新事業に関する資料も見ましたが、
商品の販売のところは、百貨店、スーパー、地域物産のアンテナショップ、
飲食店、ホテルなどと書かれているだけで、具体的ではありません。

参加メンバーからも、作ってからどうしたら売れるのかという相談を
持ちこまれるケースが多いという話が出ていました。
誰に、どこで、どのように売るかという視点が欠けているのですね。
地域経済の厳しさが増す中、これからさらに浮かびあがってくることだと思います。

でも小手先のテクニックでは、解決出来ないように感じます。

求められているのは、売りの完結のシナリオです。
消費者起点から発想し、創り手(生産者・生産地)、
商品(素材価値と使用価値)、助け手(販売店・販売ネットワーク)の
連携によるブランディングが本当に必要だなあと感じました。

プロジェクトの進行が楽しみです。


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2009年02月08日(日)更新

元気になれる映画!「マンマ・ミーア」を観ました

映画「マンマ・ミーア」を昨日観ました。
実に、おもしろかった、よかった。
観終わった後、すっきりと元気になれる映画です。

この映画は「ダンシング・クィーン」「マネー・マネー・マネー」「チキチータ」など、
70年代に次々とヒットを放ったABBAの曲から誕生したミュージカルの映画版です。

ABBAを知らない人でも、メロディーを聞けば、「ああ、あの曲ね」と思い出すはず。
とにかくABBAのメロディーがこれでもかってくらい流れます。
ABBAの曲はメロディーだけではなく、
歌詞も魅力的だということにも、初めて気が付きました。

主演は、オスカー女優のメリル・ストリープ、
彼女がノリノリでABBAのヒット曲を歌います。
前に観た「今宵、フィッツジェラルド劇場で」もよかったけれども、
今回は実にハイテンション、すごい女優さんです。

中年のおばさん二人がいい味出しています。
ヒロインのアマンダ・セイフライドも可愛いね。
中年の3人の男も相当頑張っています。

ちなみに「マンマ・ミーア」は、
イタリア語で“なんてこった!”という雰囲気の言葉らしいです。

元気になりたいときには、「マンマ・ミーア」をどうぞ!


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2009年02月07日(土)更新

本当に景気のせいだけだろうか?

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

イタリアのナポリから車で20分ほど行ったところに
トッレ・デル・グレコという人口10万人ほどの街があります。
僕は不思議なご縁から、この街をこれまでに3度訪れています。

実はここはシェルカメオの故郷、
シェルカメオの大半がこの街で制作されているのです。
そのカメオのプロモーションの仕事で訪問したのです。

シェルカメオの作家のひとりにアニエッロ・ペルニーチェさんという方がいます。
ペルニーチェさんは、カメオ作家の一族に生まれ、
9歳の時からカメオを彫り始めました。

アニエッロ・ペルニーチェさん

特に美人画においては独特のこだわりを持ち
ペルニーチェスタイルといわれる
美しいカメオ彫刻を確立をしたイタリアでも屈指の作家です。
しかし、決して偉ぶるところがなく、実に温かい人柄の紳士です。

私どもの会社では、数年前からこのペルニーチェさんの
日本でのマーケティングとプロモーションを担当しています。
僕も、弊社のメンバーもみんなペルニーチェさんのファンです。
昨年はオフィシャルサイトを立ち上げました。

年に数回、日本にいらっしゃるのですが、
先月も東京のお台場で開催されていた
国際宝飾展に出展するために来日をされました。

国際宝飾展の前後では、神戸と群馬の専門店で
ペルニーチェさんの作品展が開催されました。

宝飾業界は冷え込み景気の中で、多くの店が苦戦を強いられています。
しかし、苦戦の要因は、景気の問題だけではありません。

商品に対する思い入れのなさ、
創り手に対する尊敬と支援の欠如、
正しい情報の開示不足、
利益のみを追求した生産者への圧力、
価格訴求に対する消費者の不信感、
催事販売への安易な片寄り………

一言でいうと、これまでずいぶんと甘い商売をやってきたということです。
勉強をしてこなかったツケが回ってきているのだと思います。

ペルニーチェさんの作品展を開催した2店のお店は、
ペルニーチェさんと彼が創り出すカメオに強い思い入れを持っています。

神戸のお店は、もう10年以上に渡り、
ペルニーチェさんのカメオを取り扱っています。
カメオに力を入れていることを知った問屋さんや輸入業者が営業に来るのですが、
頑としてペルニーチェさんの作品しか扱いません。

群馬のお店が作品展の開催を決めたのは昨年の8月のことでした。
私どもがプロデュースしたのは「体験型プロモーション」でした。
ご自分たちが体験したこと、
それとお客様がカメオを購入することにより得られる体験
このふたつを伝えることを企画の柱にしたのです。

まず、9月にペルニーチェさんが来日したときに東京に出向きお会いしました。
その様子はお店の発行している通信でお客様に情報発信をしました。
また、お店の名前の由来になっている花のカメオを
オリジナルで制作してもらいました。
作品展の案内状の表紙を飾ったのは、このカメオです。

また、作品展の初日には上顧客をお呼びして、
ペルニーチェさんを囲むパーティも開催しています。
こころ温まるいいパーティでした。
パーティに参加されたほとんどの方がカメオを購入されたそうです。

ある体に障害のあるご年配のお客様は、
お店にいらっしゃるなり“マリア様を彫ったカメオが欲しい”いわれたそうです。
お店のペルニーチェさんとお店のスタッフが選んだ作品は
女性がお子さんを抱いている優しい表情の作品でした。

ペルニーチェカメオ

売れない、売れないと嘆く前に、もう一度自分の取り扱っている商品を
真剣に見つめ直す時期が来ているのだと思います。

自分はなぜこの商品を取り扱いたいのか、
商品の背景にはどんな物語があるのか、
どんな人に、どんな体験をしてもらいたいのか、

まだまだ、やるべきこと、打つ手はたくさんあります。

アニエッロ・ペルニーチェ:オフィシャルサイト
ペルニーチェロゴ
www.aniellopernice.jp


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㈱クエストリー 
www.questory.co.jp
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2009年02月06日(金)更新

こうして、六本木の夜は更けていく

毎月最終土曜日の午後は
メンバー(弊社では社員のことをこう呼びます)全員でミーティングをします。
会社のミッション、目指していること、具体的な仕事の対策などを、
みっちりと4時間話し合うのです。

先週の31日が1月のミーティングでした。

メンバーズミーティングの後は、
おいしいものを食べに行くことになっているのですが、
この日は六本木の「中国茶房8(エイト)」に行きました。

この店は本格的な北京ダックが一匹丸ごと3680円で食べられる店。
もちろん他のメニューもおいしい。

中国茶房8  全部一皿210円です

この日も全員おなかいっぱいで大満足。
5人でビールと紹興酒も2本も飲んで、
2万円でお釣りがくるのですから、やっぱり安いなあ。

酔いざましで、けやき坂をぶらぶらと下り、
テレ朝の前の「TUTAYA TOKYO ROPPONGI」に入りました。

TUTAYA六本木   

このお店は2003年に開業、昨年12月に一部リニューアルをしました。
店内にスターバックスコーヒーが入っており、
“Book&cafe”のスタイルを取り入れた新業態店です。
しかも、スターバックスでは購入前の本や雑誌も持ち込んで読めるんですね。

ロゴや内装のデザインを話題のアートディレクター佐藤可士和氏が
手掛けたことでも有名ですね。

営業時間は朝の7時から翌朝の4時まで、ピークが夜の9時といいますから、
六本木ならではのお店です。
僕らが入ったが10時前でしたが、人がいっぱいでした。

おもしろいのは、アイテムミックスという考え方で、商品構成が行われていること。
2階のCDの売り場では、
CDの隣にミュージシャンの特集をした雑誌が置かれているといった感じ、
メディアの垣根を取っ払ったわけですね。

1階の売り場でもドイツのコーナーでは、
ガイドブックといっしょにヒットラーの本や、
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が並んでいました。
好奇心のアンテナが広がってくるのを感じます。

「TUTAYA TOKYO ROPPONGI」を出ると、
メンバーから“社長、もう1軒”という声が、
“よっしゃあ~”……こうして、六本木の夜は更けていきました。

中国茶房8
〒106-0031東京都港区西麻布3-2-13コートアネックス六本木2F
TEL:03-5414-5708
http://www.cceight.com/



会社ロゴ http://www.questory.co.jp

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