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2016年01月14日(木)更新

黄色信号が点滅する時・・・

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

優秀な経営者の多くは臆病です。

物事が順調に進んでいる時こそ危険信号でだと感じるセンサーを持っています。

順調などということはまやかしであり、
いつ何時足元が崩れていくのをしっかりと頭に刻んでいます。


不思議なことに、順調が続き過ぎると、ディティールが見えなくなります。

「うまくいっているのだから、小さなことや細かなことには目をつむっても何とかなる」………
しかし、順調な時こそ、黄色信号が点滅していると心得るべきです。




リーダーの資質のひとつは、全体を俯瞰できることです。

経営は選択の連続ですが、
「長期的に、根本的に、多面的に」物事を見る力がなければリーダーとはいえません。

反対の「短期的、表面的、一面的」だけの見方では、必ず経営の軸はぶれていきます。
自問自答しながら、状況を冷静に確認する時間が必要ですね。




「1月度ブランディングセッション」
http://www.questory.co.jp/tabid/204/Default.aspx
 
◆日時:1月27日(水) 13時30分~17時
    交流会:17:30~19:30(会場は銀座界隈)
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fミモザ


 


クエストリー:http://www.questory.co.jp

2016年01月13日(水)更新

誰かがちゃんと見てくれている

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

このところ美術展や映画や本のことばかり書いているので、今日は仕事の話しです。
仕事のことといえば、もちろんブランディングです。

実際のブランディングプロジェクトで感じることなのですが、
企業や店、商品やサービス、地域や行政などジャンルは異なっても、
ブランディングでは3つのことが大事だと思うのです。

 
それは「軸」「世界観」「ファンづくり」の3つです。
別ないい方をしますと、「在り方」「やり方」「動き方」です。


当然のことですが、最も上位の概念である「在り方」が大事であり、
在り方を具体化した「軸」をつくることがブランディングの肝になります。


そして大事なのは、自分の軸を作り、それを愚直に追求し続けることです。
いくら軸があるといっても、実践がないと絵に描いた餅にすぎません。

諦めずに、自分を変えず、頑張り続けていると、誰かがちゃんと見てくれているものです。
たぶん、世の中はそうなっています(もちろん、そう簡単ではないのですが・・・)。
 

実践と同時に大事なのは軸がぶれないことです。

経営には荒波や強風がつきもの、そのたびに軸はぶれやすくなります。
でもね、ぶらして上手くことってそうそうありません。

反対に大変なときこそ、ビクともしない姿勢を保つ源が、自分自身の基本軸です。

そもそも僕も含めて人間は弱いんですから・・・だからこそ自分の軸が必要になります。
 

でもね、難しく考えて、肩肘張ることとはちょっと違います。

自分自身が無理をすることなく自然体でいられる状態、これが「軸が立っている」状態です。

これは、気持ちがいいとか悪いとか、好きとか嫌いとか、
儲かるとか儲からないとかを超えた心境ですね。

 
偉そうに書いていますが、この境地になるには僕自身もまだまだです。

でもこれまでにお会いしたすごい経営者は、
軸が明確に立っており、現場の一つひとつの行動につながり、少々のことではぶれません。

その方々から学んだ結果から、本当にそう思うのです。




「1月度ブランディングセッション」
http://www.questory.co.jp/tabid/204/Default.aspx
 
◆日時:1月27日(水) 13時30分~17時
    交流会:17:30~19:30(会場は銀座界隈)
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fミモザ

 

 
クエストリー:http://www.questory.co.jp

2016年01月12日(火)更新

ニューヨークマラソン、ニューヨークマラソン

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

「ニューヨークマラソン、ニューヨークマラソン」
このメロディーが昨夜から頭から離れません。

何の話しかといいますと、映画のことです。

iPatにダウンロードしておきながら見逃していた
「少年メリケンサック」を
三連休の最後にDVDを借りてきて観たのです。

2009年の公開ですから、すでに6年前の作品ですが、
宮藤官九郎が監督と脚本を務めたコメディです。



昔は美系、いまや単なるオッサンと化したパンクバンドが、
全国ツアーに繰り出して抱腹絶倒の騒動を巻き起こす!といった内容。


いやあ、おもしろさ、クドカンに脱帽です。
「あまちゃん」も良かったけれども、こちらの方が数倍もぶっ飛んでいます。
(あまちゃんはNHKだからね)


パンクが全体を貫くテーマなのですが、
正直言ってパンクにはまったく興味なし、それでも猛烈に楽しめます。

とにかく、主役の宮崎あおいがいいのです。

篤姫やいま放送中のNHKの朝の連ドラ「あさが来た」のはつ役もそうですが、
どちらかといえば硬い真面目な役が多いのですが、
この作品ではまったく違う役柄を見事に演じています。

可愛いだけの女優さんではないですね。


「あまちゃん」もよかったけれども、
こちらの方が数倍もぶっ飛んでいる作品でした。

なんで早く観なかったんだろう、そんな気持ちにさせてくれたのは久しぶりに。
いやあ、おもしろかった。もう一回観るかな。

えっ、「ニューヨークマラソン、ニューヨークマラソン」の意味?
それはネタバレになるので書きません。ぜひ、観て確認してください。




「1月度ブランディングセッション」
http://www.questory.co.jp/tabid/204/Default.aspx
 
◆日時:1月27日(水) 13時30分~17時
    交流会:17:30~19:30(銀座界隈のお店)
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fミモザ
 
 

クエストリー:http://www.questory.co.jp

2016年01月11日(月)更新

図書館LOVE

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの桜田です。


千葉から東京に引っ越して2ヶ月半、、うれしいことの一番は通勤時間が四分の一になったことです。
他にもいろいろとうれしいことがあるのですが、図書館が目の前にあることもそのひとつ。

何と歩いて5分で行けるところに、それなりの規模の図書館があるのです。

 
大学に入り、東京に来た時から数えて6回目の引っ越しです。

引越しの数が多いのか少ないのかわかりませんが、
確か片岡義男さん(植草甚一さんだったかもしれません・・・)が
エッセイかなんかで住むんだったら図書館の近くということを書いていたように思います。
 

そういえば、数ヶ月前に、大手出版社や作家らが、
公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっているとして、
発売から一定期間、新刊本の貸し出しをやめるよう求める動きがありました。

不況にあえぐ出版業界の深刻さがわかるような物言いです。

しかし、たった一冊だけですが、本を出版している者から見ても、
これはちょっと無理があるように思うのです。

本好きを増やすことが本離れを好転させると思うのですが、
それに棹差すような物言いだと感じるのです。

簡単な問題ではないことは十分承知していますが・・・。
 

そんなことを感じながら、昨日も年末に借りた本を返しに近所の図書館に行ってきました。
ビジネス書のコーナーは無視して、小説やエッセイや紀行文のところを見て回ります。

静まり返っているのでもなく、といってうるさいわけでもない図書館の雰囲気がいいですね。

 
雑誌のコーナーも結構気に入っています。
自分ではまず買わない釣りや洋装の雑誌をぼんやりと眺めている時間はいいものです。

それにしても、昨日は雑誌を膝の上に置き、大きないびきをかいている年配の男性がいました。
早く自宅に戻って横になればいいのに・・・。

 
最近、おもしろいなあと思っているのが宇江佐真理さんの時代小説です。
昨日も文庫文を3冊借りてきました。

派手な立ち回りや大きな事件があるわけではなく、
庶民の人情噺をさりげなくにまとめた作風が、歳を重ねたこちらの性に合っているのかもしれません。

 
残念なことに、宇江佐さんは昨年66 歳で癌でこの世を去ってしまいました。
まだまだこれからが楽しみなのに・・・残念です。

残された作品を少しずつ楽しみながら読んでいきたいと思います。

「図書館LOVE」、世の中に本好きがもっと増えるといいなあ。
そんなことを考えながら、休日の読書を楽しんでいます。



「1月度ブランディングセッション」を開催します
日時:1月27日(水)13:30~17:00
会場:銀座ブロッサム 7階 ミモザ

2016年01月10日(日)更新

「無印良品はブランドではありません。」・・・うん?

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

「無印良品のデザイン」(日経デザイン編)を読み終わりました。
タイトルの「無印良品はブランドではありません」は、本書の終盤の掲載されている
良品計画の代表取締役会長の金井政明氏のインタビューの中で出てくる言葉です。
 


正確にはインタビューの中で触れている、
2003年に発表した「無印良品の未来」という広告の出だしの一文です。

以前この広告は見たことがありますが、出だしの一文はこんな感じです。
 

無印良品はブランドではありません。
無印良品は個性や流行を商品にはせず、商標の人気を価格に反映させません。
無印良品は地球環境の消費の未来をみとおす視点から商品を生み出してきました。
 
それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような
強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。
無印良品が目指しているのは、「これがいい」ではなく、
これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと、
つまり「が」ではなく「で」なのです。
 

この広告の背景について、金井さんはこうも述べています。

一般的な企業というものはどうしても資本の論理に向かいますよね。
(中略)その結果として資本の論理に向かったときは、必ず業績が落ちる、
2001年、2002年が業績としてはどん底でした。まさにそういう時期でした。


 
無印良品のフィロソフィーをもう一度点検して社内外にはっきりと伝えていこうということで、
アドバイザリーボードの原研哉さんや深澤直人さんたちと議論して出来上がったのが先の広告です

 
ブランディングを仕事にしている立場としては、出だしの一文は気にならないことはありませんが、
本書を読めば、ブランドかブランドではないかは意味がないことであり、
それよりも軸をぶらさないことの重要性がよくわかります。
 
在り方を大事にした経営とはなにか?そのことを考えるには、本書はとくにおすすめです。
さらにそれを実践するための仕組みとしてのアドバイザリーボードの必要性も説かれています。

手元に置いて、再読したい一冊でした。
 


「1月度ブランディングセッション」を開催します。
日時:1月27日(水)13:30~17:00
会場:銀座ブロッサム 7F ミモザ
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