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2012年06月08日(金)更新

マーケティングとブランディングの違い

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。

「マーケティングとブランディングの違いって何?」………時々こんな質問を受けます。
本当は「マーケティングとブランディング」を並列で考えていること自体が意味がないのですが、
あえてちょっと整理をしてみたいと思います。

マーケティングとブランディング、まあ、似てるっちゃあ似てるけど、根本的に違いますね。
深く考えるといろいろなことがありますが、シンプルに考えるとこうではないかと思います。


それは………「ウチっていいでしょう」というのがマーケティング、
「オタクっていいね」といわれるのがブランディングです。


「ウチの会社はブランドです」と声高に叫んでも、周りが認めてくれなければブランドではないですからねえ。

だから弊社では「ブランドを作る」という表現を使わずに、「ブランドになる」という言い方をしています。

もっというとブランドかどうかなどは気にせず、
自分たちのミッションを愚直に実行することが、結果的に「ブランドになる」のだと思います。

マーケティングは差別化が軸になります。

他と比較して、違いを見い出し、それを優位性に変え、
そこを対象者にむけてアピールすることがマーケティングです(もちろん顧客に支持されるためです)。
ライバルがいるのですから至極当然のことですね。


しかし、ブランディングは差別化ではなく「独自化」です。
差別化のマーケティングには「ライバル」がいますが、「独自化」のブランドにはライバルがいないのです
(相手が勝手にライバルと感じていることはありますが………)。


でもブランディングでも目指すべき相手に伝わらなければ何も生まれません。
「ブランドマーケティング」という言葉を使う人もいますが、
僕は「ブランド」には「コミュニケーション」という言葉がふさわしいと思っています。


まあ、学者ではないので理屈で考えても意味がありません。
ブランディングの実務家として現実のプロジェクトの中でこれをお取引先といっしょに考え、取り組んでいる毎日です。

2012年06月07日(木)更新

「絞りこみ」は目的のために、「削りこみ」は目標のために

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。

昨日のお取引先でのミーティングで感じたことを書きますね。

経営状態が悪くなると、多くの経営者は経費の削減に取り組みます。
「削減」という漢字がそうであるように、これは文字通り「削りこみ」です。



しかし、削りこみ方を間違えると、いままで以上に体力がダウンしてしまいます。
水分をとらずにフルマラソンを走るようなものですね。

「削り込み」に似た言葉に「絞りこみ」があります。
目の前の大変な状況に対して、何を選び、どれを捨てるのかの判断と行動が「絞りこみ」です。
あるいは取るべき対策の中から、どれに光を当てるのかの意思決定ですね。

フルマラソンを完走するための食生活は何を食べ、何を止めるということです。
虫眼鏡で太陽の光を一点に集めるのと同じです。集まった光は熱を帯び、やがて燃え上がります。



つまり、「絞りこみ」は目的思考であり、「削りこみ」は目標思考なのです。

もちろんどちらも経営には大切ですが、優先順位は「絞りこみ」です。
「削りこみ」は「絞りこみ」に順ずる次なる行動といえますね。



<7月度ブランディングセッションのご案内>
 
日  時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会  場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン
 
参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
     限定30名様まで無料!
     (残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
 
詳細は→http://www.questory.co.jp/



「新潟」、「お米」というつながりをベースに、
おむすびの「銀座十石」、糀の「古町糀製造所」を展開している㈱和僑商店は
絞り込みで成功しているブランディング事例ですよ。もしよかったら、ご参加くださいね。
 

2012年06月06日(水)更新

「エールフランス」のポスターはブランディングデザイン

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

JR東京駅の八重洲口と丸の内口の間の通路に
「AIR FRANCE:エールフランス」のポスターが貼られていますが、これがなかなかいいのです。





「エールフランス」のポスターは昔から独特のセンスを持っていました。
とくにフランスポスターデザインの巨匠「レイモン・サヴィニャック(1907~2002)」が描いた
1956年版のポスターは有名です。

彼は「世界で一番長いネットワーク」を表現するために、首の長さが自慢のキリンを描いています。
体には「エールフランス」がカバーしている国の国旗が貼り付けられています。
いま見ても新鮮ですね。単なる企業広告を超えてアートの世界観を醸し出しています。
 




「レイモン・サヴィニャック」に限らず、「エールフランス」のポスターは
昔からその群を抜いたアート感覚のセンスで群を抜いていました。

「エールフランス」のポスター専門のサイトがあるくらいです。
ぜひ、ご覧になってください。そのデザインの美しいこと。
http://www.art-aviation.com/Air_france/AFFICHE1.htm
 

僕自身もそう感じていますが、広告がおもしろくないという声がよく聞かれます。
でも、「エールフランス」のポスターを見ると、ブランドの世界観を作り出すためには、
やはりデザインの力が大きいなあと思います。手を抜いてはいけませんねえ。

「レイモン・サヴィニャック」はこんな言葉を残しています。

「ユーモアは魔法の薬。
ストレスから心を開放し、頭を回転させ、自由な発想を育む。それは日々、味わうべきもの」

フランス人らしいエスプリにあふれた言葉ですね。
同時に、ブランディングにおいても大事なことではないでしょうか。



<7月度ブランディングセッションのご案内>

日  時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会  場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン

参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
     限定30名様まで無料!
     (残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
 
詳細は→http://www.questory.co.jp/

 

2012年06月05日(火)更新

「銀の鈴」も販売イベントになるんだ。

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

「眠っている価値」を探そうといい続けていますが、これがなかなか出来ないようですね。
なぜでしょうか。思うのは、ひとつには気持ちに余裕がないこと、
もうひとつはめんどうくさがり屋だということ。

面倒くさがり屋の経営者はブランディングには向いていません。

何よりも「眠っている価値」に気が付かないことが問題。
気が付くことはひとつのセンスだと思いますが、
「価値なんかないよ」の一言で片づけられたらたまったものじゃありませんね。

そのくせ、価格訴求では売れない、売れないといっているんですから………。

通勤途中に東京駅で乗り換えをするのですが、
今朝目についたのが地下のグランスタの「銀の鈴フェア」。



サブタイトルは「6.10は初代『銀の鈴』の誕生日」と書かれています。
そうです、あの待ち合わせによく使う東京駅の地下にある「銀の鈴」のことです。
http://gransta.jp/special/suzu-father/index.php

「銀の鈴」が初めて登場したのは昭和43年(1968年)6月10日のことでした。東京駅の社員の考案だそうです。
驚いたことに、当時の「銀の鈴」は竹を編んで鈴の形をした骨組みに和紙を貼り、
銀紙で装飾をした手製のものだったんですね。

現在の「銀の鈴」は4代目に当たり、
5年前に東京芸術大学の学長の宮田良平氏によって制作されたものです。

初代から変わらず待ち合わせのシンボルとして定着しています。
この「銀の鈴」の前で、いくつもの出会いと別れがあったんでしょうね。

その「銀の鈴」は東京駅の独特の価値そのものです。
ここに着目して、誕生した6月1日を「イベント」にしたんですね。
しかも、グランスタの各ショップが「銀の鈴」にちなんだこだわりの品々を作り上げています。
これもなかなかいいんですよ。


「ウチには『銀の鈴』のような名物はないよなあ」
いやいや、そうじゃあないんですよ。光の当て方ですよ。

よ~く、観てください、感じてください。眠っている価値があるはずです。
いままで価値のないところはありませんでした。気が付いていないだけです。

眠っている価値を探し出すことを知りたい方のためにブランドのセミナーを開催します。
といっても堅苦しいものではなく、かなり緩い感じでやりますので、ご関心がある方はご参加してください。
しかも無料ですよ。(ただし、30名様限定です)


<7月度ブランディングセッションのご案内>

日  時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会  場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン

参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
     限定30名様まで無料!
     (残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
 
詳細は→http://www.questory.co.jp/

 

2012年06月04日(月)更新

ヘッドフォーンで好きな音楽が聴けたらいいのに。

「人々が幸せになるブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

いま歯医者さんに通っています。
好きな人はあまりいないと思うけど、歯医者ってやっぱり苦手です。
何が嫌かというと一番はあの歯を削る音ですね。

実際はさほど痛くなくてもあの音で痛みを感じると言っていいかもしれません。

歯医者さんもいろいろと研究はしているみたいだけど、やっぱり音は出ます。
少しでも音を軽減するために、いろいろとBGMに気を使っているみたいです。

今日流れていたのは綾戸智絵さんのジャズボーカルです。
ジャズ好きとしてはいい感じでした。

「綾戸智絵さんですねえ」と看護婦さんと話をしていると、
中には治療の時に自分の好きなCDを持ってきて、これをかけて欲しいという患者さんもいるとか。
気持ちはすごくわかります。

いっそのこと治療中にヘッドホーンで聞けるようにしたらいいのにと思いました。
これってかなりいいアイデアだと思うんだけどなあ。もうどこかやっていますかね。

ちなみに通っている歯医者さんは会社の向かいのビルの4階、
6階のウチの会社から治療しているところがよく見えます。

社員に聞いたら僕はいつも奥で治療されているので見えないみたいです。
まあ、見えなくていいけどね。

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