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2017年01月30日(月)更新

掃除をするプロの姿の美しさ

会社への出勤時に、地下鉄銀座線の銀座駅から地上に上がり、
中央通りにある「松屋銀座」の正面を通ります。

その時に思わず探してしまうのが、
中央通り沿いの入り口のガラス面を清掃している方です。

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数ヶ月前に気付いたのですが、その清掃が実に見事なのです。

ガラスワイパー持ち、身体全身を使ってガラス面をきれいにしていきます。 
上から下へ、横から横へと、踊るように身体を動かしてきれいにしていきます。

初めて見た時には、思わず足を止めてしまいました。

おそらく、外部の清掃会社が請け負った仕事だと思いますが、
額に流れる汗と真剣な表情にプロとしてのすごさを感じました。

 
これは会社のメンバーから聞いた話しをもうひとつ。

この方が清掃しているのは、中央通り沿いの入り口のガラスで、
もうひとつ奥に店内に入る扉があります。
 
ある時、お客さまが掃除をしているのを遠慮して外で待っている時に、
清掃を途中でやめて、笑顔で中へご案内していたそうです。
 

ここまで書いて思ったことは
「松屋銀座の方々はこの清掃をされている人のことを知っているのだろうか」。
 
ブランドは表舞台の人たちだけが支えているのではなく、
裏方や縁の下の力があってこそブランドは光り輝きます。

そんなことを感じさせてくれたプロの仕事でした。



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◆テーマ
「ブランドは独自性!見方を変えたら世界が変わる」
     
●日 時:2017年3月8日(水)13:30~18:00(受付開始 13:10)
●会 場:東京国際フォーラム Gブロック4階・408会議室 

現在の厳しい経営環境を一時的な景気の問題としてとらえることは、
物事の一面からの判断でしかありません。
成熟した消費の価値観の変化、ITによる膨大な情報力、グローバルな市場経済等は、
経営のあり方を大きく変えてしまいました。

みんなと同じ方向に向かい、一生懸命に努力をすれば、結果がついてくる時代ではないのです。
これまでと同じやり方を踏襲するだけでは、中小企業は生き残れません。
気付かないうちに大きな波に呑み込まれてしまいます。

荒海に呑み込まれないための羅針盤は「独自性」です。
本セミナーでは「ブランドは独自性!見方を変えたら世界が変わる」をテーマに、
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▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
TEL.03-5148-2508  FAX.03-5148-2705

2017年01月23日(月)更新

これがミッションが風化する4つのパターンです

ブランディングのためにミッションの確立のお手伝いをすることがとても多いのです。

いつも語っていることですが、ミッションは確立することが目的ではなく、
浸透させて、会社をブランドにしていくことが本来の目的です。

もう、口が酸っぱくなるほど言っています。


でもね、感じるのは、ミッションの浸透はなかなか手ごわいということ。
かなりのエネルギーを傾けて作ったのにもかかわらず風化してしまうミッションもあるのです。

これは悲しいというよりも、経営的にやばいのです。



具体的に、どんな言葉が現場から出てくると危険信号なのでしょうか。

まずは「会社がやれっていっているから」。
つまり、やりたくはないけど、仕方なくやっているということです。

根本的に当事者意識が欠落し、何のためのミッションなのかが見えなくなっているのです。

これはほとんどの場合は上の責任です。
ただミッションを社員の頭の中に投げ入れているだけなんです。
朝礼でまったく気持ちが入っていない唱和を聞くと、やらなければいいのにと思ってしまいます。


2つ目は「ウチは特別だから」。
要はウチの会社は特別だからミッションは合わないということなのです。
これって製造業や職人的な会社に結構多いのです。

大人だから、面と向かっては言わないけれども、
これってかなりいやらしい見方ですよ(あっ、言っちゃった)。

単純なねじ曲がった既得権としか思えません。

そんなに特別な会社って世の中にはそうそうありません。
あったとしても、ミッションを拒絶する理由にはなりません。
単なる個人的なプライドを露呈しているだけですよ、ちょっと恥ずかしい。


3つ目は「もうできているよねえ」。
何ができているかと問いかけると、途端に声が小さくなります(別に脅しているわけではありません・・・)。

部分だけを見て、勝手に出来ていると納得してしまうパターンです。

おいおい、自分だけの小さな見方です勝手に判断するなよ、そう言いたくなります。
第一、出来ているかどうかを判断するのは、お客様や世間ですよ。

これって「ブランドにする」という言葉に反論したくなることと共通しています。
するのではなく、なるのがブランドですよ。


4つ目は「まあ、あれは建前だから」。
これが出始めると状況は相当によくない。突き詰めると、本音はやりたくないのです。

言い方を換えると、自分の都合で逃げているだけなのです。
トップや幹部がこの言葉を言い出す時があります。

この言葉を聞くと、本当に腰を抜かしそうになるなあ。

ミッションに建前も本音もありません。やるかやらないかです。
嫌ならば、そこいらの普通の会社でいけばいいのです。

あなたは「誰を、何を通じて、どのように幸せにする」ために仕事をしているのではないのか?
理屈でも、感情論でもなく、本当にそう言いたくなるのです。


さてさて、いかがでしょうか?
あなたの会社にはこの4つの言葉がはびこっていませんか?

ちょっと耳をすませて、チェックしてくださいね。

2017年01月23日(月)更新

苦戦が続く百貨店の今後をちょっと考えてみた

日本百貨店協会が20日発表した2016年の全国百貨店売上高は、
全店ベースで前年比3.2%減の5兆9780億円でした。

6兆円を割り込むのは1980年以来の36年ぶりだそうです。


商品別では衣料品が6.1%減、家具や家電などの家庭用品は5.4%の減少です。
ここ数年売り上げに貢献してきた訪日外国人の爆買いもすっかり影を潜め、
免税品の売上は5.3%減の1843 億円に留まりました。

ちなみに、2016年の年末商戦の12月の全国の売上高は、
既存店ベースで前年同月比1.7%減となり、10カ月連続のマイナスだそうです。


百貨店の年間売上高のピークは1991年の9兆7130億円で、
それ以降は右肩下がりに減少しています。

その背景には人口減や消費の低迷のほか、
ユニクロなどの専門店やインターネット通販の台頭などがあります。

でもこれらの外的要因だけではないように感じます。

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会社の近くの銀座三越の12月も前年対比97.6%。


かつて、百貨店へ行くことが楽しさの象徴だった時代がありました。
しかし、いまは行ってもワクワクしません。

すべてがそうだとは思いませんが、品揃えはどこにでもあるようなものばかりだし、
売り場にも工夫がないし、ディスプレイも冴えません。

販売スタッフもどこか他人事のような接客です。
まあ、派遣が多いのだから仕方がないことかもしれません。

以前ブログで、元旦の西武の新聞広告のことを書きましたが、同じような印象です。
http://questory.keikai.topblog.jp/blog_detail/&blog_id=7&id=503


当たり前のことですが、楽しいところには人が集まります。
いま人が集まるのは、何かしらの新しい体験ができるところです。

例えば、昨年オープンした代官山の「ファミリア代官山店」もそのひとつです。
https://www.familiar.co.jp

各地で工場見学が人気ですが、これなどは体験型の最たるものだと思うなあ。

201701231805_2-400x0.jpg
ファミリア代官山店のサイトからお借りしました。


そして、人が集まれば一種のコミュニティが生まれます。
SNSでつながり、仲間意識のようなものを共有するわけです。

とくに人と人のつながりが希薄になったいま、
買い物の前にいい関係を満たすものがなければ、行く必要性を感じないのです。

となると、買い物だけを前提とした店は苦戦するのは当たり前、
ネットで充分ということになるわけですから。


日本百貨店協会はこう語っています。
6兆円はビジネスとして成立するかの分岐点だ。
店舗の運営の仕方や顧客を拡大するための改革などをしていかないと減少は止まらない。


個人的には改革のポイントは、先ほどの「体験をプロデュース」することだと思う。

これは百貨店だけでけのことではなく、
多くの小売りの場面に求められているのは、体験を軸にしたコミュニケーションです。


問題は、手間も人も時間もかかることなので、百貨店がやり切れるかどうかです。
体験から購買に結びつける仕組みも簡単そうで難物の課題です。

果たして百貨店は起死回生の改革ができるのでしょうか。

2017年01月21日(土)更新

ブランドを難しく考えない

デューク・ジョーダン、アールグレイ、ニューシネマパラダイス、ブルックスブラザース、
Mac、トスカーナ……これらは何かというと、僕が個人的に好きなものやこと。

というよりもなくてはちょっとと思えるほど好きなものです。
(まあ、他にもたくさんありますがね)
 
デューク・ジョーダンはジャズピアニスト、アールグレイは紅茶、
ニューシネマパラダイスはイタリア映画、ブルックスブラザースはアメリカの洋服ブランド、
MacはApple社のPC、トスカーナはイタリアの地方名です。

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一つひとつの脈絡はないし、おそらく他の人にとってはどうでもいいことかもしれないけれども、
僕にとっては特別なものです。だから、名前を見聞きすると、気になるわけです。
 
デューク・ジョーダンのCDがあれば持っているかどうか確認するし、
紅茶で選ぶのはアールグレイになるし、何度もニューシネマパラダイスを観るし、
トスカーナのことが書いてあれば、他を飛ばしても読むわけです。
 

ちょっと専門的な言い方をすれば、
こういうのは感情的な価値が高いものということになります。

理屈や理論ではなく、感情として好きなことやものです。
もっと言うと、好きを通り越しているわけで、ここがブランドの大事なところです。
 

「アールグレイってベルガモットで香りをつけたフレーバーティ、紅茶としては邪道です」
「そうな風に論理的にいわれても、好きだから仕方がないよね」

これがブランドにはあるのです。(念のために紅茶全般が好きですよ)

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ということは、ブランディングって好きを通り越して、
「熱烈なファンになってもらうこと」と考えたらわかりやすい。

そのためには、ぶれない軸や他にない世界観が求められるわけです。
もちろん、それらを生み出す仕組みも必要で、それが僕らの仕事ということです。
 

ブランドってあれこれ難しいことを言う人がいるけれども、
僕らは「幸せの記憶のスタンプ」と言っています。

幸せの記憶のスタンプを捺してもらう取り組みが
ブランディング(INGが付いているからね)ということです。
 


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物事の一面からの判断でしかありません。
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みんなと同じ方向に向かい、一生懸命に努力をすれば、結果がついてくる時代ではないのです。
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2017年01月20日(金)更新

BANANA JUICE  

僕らの世代は結構バナナ好きが多いと思う。
子供の頃にはちょっと贅沢な食べ物だったからかもしれない。
 

話しはバナナつながりなのですが、会社からあるいて5分ほどのところに、
「BANANA JUICE」というテイクアウトの小さなジューススタンドがあります。

ウチの会社の女性たちも、ここのバナナジュースが好きなようです。
 

基本のジュースはバナナと牛乳しか使ってなくて、砂糖も使ってないとのこと。
ちなみに牛乳を豆乳にも換えることが出来ます。

さらに、基本のジュースにきな粉やヨーグルト入りなどのバリエーションが十数種類あります。
 
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女性が一人で運営しているお店で、12時にオープンするのですが、すぐに行列が出来る人気店です。
(まあ、店内が狭いので、並ばざるを得ないということもありますが……)
 
かなり変則の営業で、運営している女性の方の体調が良くない時や用事があると休業です。

さらに、バナナが完熟していない時も休業になります。
これにはちょっと笑ってしまいました。

 
店頭の貼紙やTwitterでお知らせをしているのですが、
店の前で「あれ、お休みなんだ」とつぶやいている人を時々見かけます。

でも、怒っている人は見かけないなあ。
何となくそうだよなあといった感じで立ち去っていきます。
 

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それはそれとして、今日店の前を通りかかった時に思ったことだけど、
まあ店名のストレートでシンプルなこと。
 
普通ならば「BANANA JUICE」は取扱商品を示すものであり、
「BANANA JUICE SAKURADA」とでも付けたくなるじゃあないですか。
 

そこを潔くシンプルに「BANANA JUICE」だけなのがいいのです。
覚えやすく、発音しやすく、聞きやすいネーミングです。

それに反して、凝ったネーミングって上手く伝わらないことが多々あります。

やっぱりネーミングって大事だと思う。
この辺りもブランディングの肝のひとつですね。

2017年01月19日(木)更新

昨日の「1月度ブランディングセッション」での学び

昨日、クエストリー・ブランディングクラブの
「1月度ブランディングセッション」を開催いたしました。

テーマは「リアル店舗だから出来るニーズのつくり方」でした。
 
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ちなみに、ブランディングクラブは「ブランドになることを目指す」経営者の集まりです。
詳しくはこちらをご覧ください。http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx
 
今回、ゲストスピーカーでお招きしたのは群馬県高崎市と伊勢崎市で
文房具の専門店「 Hi-NOTE」を展開している株式会社アサヒ商会の廣瀬一成社長です。
 
廣瀬社長の「ニーズをつくれる社員をつくる」と題した講演をお聞きし、
参加者同士でディスカッションした3時間半は実に濃厚な時間でした。

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文房具を専門に取り扱っているお店ってあるようでいて意外とありません。

大手の量販店は必ず扱っていますし、ホームセンターや書店、
雑貨店やファンシーショップにもあります。
 
会社ではアスクルを使っているし、
Amazonや楽天などのネット通販でももちろん取り扱っています。
 
購買チャネルが多様化する中で
地域の小売店が生き残っていくのは並大抵のことではありません。

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しかし、そんな厳しい環境下で「 Hi-NOTE」はリニューアルをした7年前と比較すると
売上で175%、客数で280%の伸びを示し、粗利益率も10%アップさせています。
 
「その要因は何でしょうか?」

詳しくは来週月曜日に配信をするクラブ会報に掲載しますが、
講演の中で気になるポイントをランダムに列挙します。
 

・文房具の価値って何だろう?必需の取り合いから需要喚起型へ
・現場にいるのは社員、社員がニーズを作れなければ上手くいかない
・直近の利益よりマーケット拡大を重視
・「好き嫌い」がキー、選ばれるための個性(嫌われるよりも無個性がダメ)
・いまないものではなく、いまあるものを再編集する発想力がカギ
・理念×実行=成果(行動しなければ現場では成果は出ない)
・インプット(理念)からアウトプット(行動)重視へ
・需要が減るのは大前提
・中小企業だからマクロに左右されない
・正解は我々ではなく、お客さま
・お金を使ってお金を稼ぐ
・80%で OKとする

 

2017年01月17日(火)更新

変化に対するアレルギーの乗り越え方

経営者ならば必ず経験していると思うのですが、
これまでやったことがないことに取り組もうとすると、
周囲からさまざまな不安(いや批難や反発かな)の声が上がります。

仕事柄、この手のことによく出くわします。

失敗するかも?、お客が減るかも?、売上が落ちるかも?、批判されるかも?……
かも、かも、かもで、まさにかもの大合唱です。

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その結果、どうなるかというと、
そうは言っても、とりあえず、そのうちに、という言葉が頻発するのです。

見込みがないとわかっていても、現状の無難なやり方に固執するわけです。


新しいことの始まりには、必ずアレルギーが発生します。
しかし、アレルギーは変化のために必要なプロセスです。
(花粉症も同じ原理、異物を出そうとしているのですから)


アレルギーで思い出すのは、ストラビンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。
TV朝日の「題名のない音楽会21」で20世紀の名曲ベスト30に選ばれた楽曲です。

しかし、この楽曲が1913年にパリで初演された時にはそれは大変だったようです。

これまでになかった複雑なリズムと不協和音、従来のバレエにはない衣装と振付に、
観客の多くはいらだち、ブーイングが起こり、演奏が聞こえなくなったといいます。

要は新しい音楽を受け入れられなかったわけです。

演奏の途中に、一部の称賛派と大半の批判派の間には
けんかも始まったというのですから大混乱です。

振り付け担当のニジンスキーは、舞台で踊るバレリーナのために、
舞台の袖で手拍子を打っていたといいます。

ちょっとYouTubeで聴いてみてください。
まあ、当時としてはクラシックの概念を超えていたのだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=frGxP04n39I

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話しが横道にそれましたが、アレルギーのもとをていねいに聞いてみると、
そこには、変化に対する不安やプライドを損なわれることへの感情があります。

同じ土俵で不安や感情を押さえ込もうとすると、アレルギーはさらに増発します。


まずは、これまでの成果や努力を評価し、
会社や店を良くしたいという思いを確認した上で、
「何を目指しているのか?」「どうあるべきなのか?」を語ることです。

ここが曖昧だから、ああだ、こうだの繰り返しになるのです。

2017年01月15日(日)更新

いぶし銀のようなピアニスト

日曜日の午後、ジャズを聴きながら仕事をしていると
ピアニストのデューク・ジョーダンが作曲した「No Problem」が流れてきました。

この「No Problem」は、題名がそうだからではなく、
気分が滅入ったり、落ち込んだりしたときによく聴きます。

僕にとっては、精神安定剤のような一曲です。

まずは、このYouTubeをお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=pFBVAeowI0Y


実はこの曲は別名『危険な関係のブルース』とも名付けられています。
『危険な関係』とは1959年に公開されたロジェ・ヴァディ監督のフランス映画です。

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当時、フランス映画ではジャズを映画音楽として使う事が流行していました。

『危険な関係』のオリジナル曲は、フランス人のジャック・マレーと、
当時フランスに滞在していたピアニストのデューク・ジョーダンが作曲しました。

そして、演奏したのは、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ。

アート・ブレイキーの人気もあり、『危険な関係のブルース』は大ヒットしたのですが、
作曲者としてクレジットされたのは、ジャック・マレーの名前のみでした。

デューク・ジョーダンの名前は一切記載されていなかったのです。
当然、ジョーダンには印税は入ってきませんでした。


デューク・ジョーダンは、物や名声に執着しない性格で、
華やかなスポットライトとは無縁の人でした。

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若い頃は相当喧嘩っぱやかったようですが、人が良すぎることも災いして、
1960年代に入ると演奏の仕事がなくなり、タクシーの運転手をしていた時期もありました。

10年間ほどジャズ界から遠ざかっていたジョーダンですが、
1970年代に入ると心機一転ヨーロッパを中心に演奏活動を再開します。


『FLIGHT TO DENMARK』とタイトルされたこのアルバムは、
カムバックした直後の1973年にコペンハーゲンで録音されたものです。

北欧の雪景色の中に立つジョーダンの姿はぐっとくるものがあります。
ジャケ買いしたジャズファンも多いと思います(僕もその一人です)。

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決して派手さはありませんが、訥々とした響きが心を穏やかにさせてくれる演奏です。
このアルバムによって、ジョーダンは復活を遂げるきっかけをつかむのです。

その後もジョーダンはヨーロッパを中心に活動を続け、
2006年8月8日、デンマークで亡くなりました。享年84歳でした。

デューク・ジョーダン、まさにいぶし銀のようなピアニストです。

2017年01月14日(土)更新

「ていねい」って何だろう?  

今日も出社前にマンションに隣接しているクリーニング店に立ち寄りました。

「櫻田さん、おはようございます」とすぐに名前を読んでくれるのはうれしい。
事務処理もテキパキとして好感が持てます。
 
代金を支払った後に、引き換え伝票をもらうのですが、
必ず折り畳んで、ケースの中に入れてくれます。

店を出る時には「櫻田さん行ってらっしゃいませ」と明るい声で送り出してくれます。
 

「ていねいな接客」ってこういうことなのだろうと思う。
つまり、他が何となくやっていることを、意識してやることです。

たぶん、日常の暮らしや仕事も同じなんだろうと思う。
 

ドアの開け閉めをていねいにやる。紅茶をていねいに淹れて、ていねいに味わって飲む。
ワイングラスをきれいに磨く、部屋の空気をこまめに入れ替える・・・。
 
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資料をきちんと揃えて止める、メモをていねいに取る、PCの連絡帳を整理する、
気に入っている本をていねいに再読する、電話にていねいに出る・・・。

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そんな毎日のことを、ちょっと意識するだけで、
暮らしや仕事が変わってくるような気がします。

ここまで書いたところで、紅茶が飲みたくなたので休憩です。
もうひと仕事終わらせて、今日は早めに帰ります。

2017年01月11日(水)更新

求めているのは解決策です!

長年いっしょに暮らしていても、夫婦というのはなかなか価値観が合わないことがあります。
まあ、お互いに別な人格を持っているのだから当たり前なのですが・・・。
 

年末年始休暇に入った時のこと、
新しい年のカレンダーを用意しなければという話になりました。

ここ5年ほどは仕事関係のカメラマンが撮影した
ペーパーアートをテーマにしたカレンダーを会社でも自宅でも使っていました。
 
素敵なペーパーアートの写真とちょうどいいサイズが気に入っていました。
ところが今年は諸事情があって作成していないとのこと。

そのうち手頃なものが手に入ると思っているうちに年末になったわけです。
 

「忘年会でいただいてきたお相撲のカレンダーがあるんじゃなかったけ?」とかみさんの声。

確かにお取引先からいただいた立派な大相撲のカレンダーはありますよ。
これはこれですごくいいのです。

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しかし、リビングのカレンダーは、出張予定を書き込むのでシンプルなものでなければダメ、
さらにリビングの壁のサイズに合うのはA4からB4くらいまでのもの、これも譲れない。
 

「なんだっていいじゃあないの」と被せるかみさん
「センスのない奴だな」と思うけれども、声には出しては言わない。

こちらの思っているカレンダーを伝えると、
「それだったら100円ショップにでもあるんじゃあないの」。

  「100円ショップにあるわけないじゃないか」これも思っても言わない。


その日の夕方に散髪に行った時に、
すぐ近くに100円ショップがあったのを思い出し、念のために立ち寄りました。
 
すると、そこにあるじゃあないですか、こちらの希望のカレンダーが・・・。

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価格は108円、もちろん即購入です。念のために100円だから買ったわけではありません。
2000円くらいまででもこちらの期待要望にぴったりであれば買うつもりでした。
それがたまたま100円ショップにあったわけです。
 

たかがカレンダーですが、されどカレンダーです。
求めていたのはこちらの課題を解決するためのモノです。

この感覚が弱いといくら価格を下げても売れません。

でも頭ではわかっていても、
多くの会社や店が品質や価格やデザインだけで勝負をしようとします。

結果的に出る言葉は「いい品なのに売れない」
実は売れないのではなく、買う理由が見出せないだけです。

 
ちなみにかみさんには100円ショップで買ったと言っていません。
たぶんわかっていると思いますが・・・。
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会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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