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2013年06月20日(木)更新

「小さな会社のソーシャル活動」を考える一日

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


「クエストリー・ブランディングクラブ」の「7月度ブランディングセッション」を開催します。
日時は7月24日(水)、会場は銀座の複合ワークオフィス「LEAGUE」の会議室です。


「LEAGUE」はこの春に開業したユニークな複合ワークオフィスです。
「LEAGUE」→http://league-ginza.com



紹介しながらごめんなさい。
ブランディングセッションはブランディングクラブの会員限定です。

でも大事なことだと思うので、ちょっと趣旨を書きますね。


いまブランディングに求められていることのひとつに「ソーシャル志向」があります。

ソーシャル志向とは「公益性」を持った考えと行動であり、
簡単にいえば「社会の役に立つこと」です。


ブランディングはこの公益性を抜きにしては語れません。

しかし、多くの経営者がその重要性に気づきながら「売名行為と見られないか」、
「実際の商売やビジネスとどう関係付けたらいいのか」などで活動に躊躇しています。


本来、商品やサービスを提供することは、さまざまな社会的な課題とつながっています。

いま求められているのは自分たちを取り巻く社会的な課題に気づき、
その課題を解決するための小さな取り組みをスタートする勇気です。


今回のゲストセッションの講師は、
尊敬するTシャツの国産メーカー、久米繊維工業株式会社の取締役会長の久米信行さんです。




久米さんはご自身の事業はもとより、さまざまな場面でソーシャル活動に関わられています。

今回は久米さんを囲み、参加者全員で
「自分たちに出来るソーシャル活動」を考えてみたいと思います。

ブランディングクラブの仲間や小さな会社の取り組み事例も多数ご紹介いたします。
ブランディングクラブの会員の皆様、ぜひご参加くださいね。

ブランディングセッションの様子は終了後にブログにアップします。


「ブランディングクラブ」の詳細は下記をご覧ください。

 

2013年06月17日(月)更新

​気持ちのチューニング

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 

今日の東京は暑い一日でした。
あまりに暑いと身体も気持ちもへろへろになりますね。

ということで今日は気持ちのチューニングの話です。



楽器を演奏する人はわかると思うけど、チューニングは楽器の音の高さを合わせること。
チューニングが狂っていると譜面どおりに演奏してもうまくいきません。
 
そういえば、車の調子をみることもチューニングって言いますね。

音楽も車もの本来持っているものを気持ちよく発揮できるようにすることを
チューニングって言うんだろうね。

 
ということは、音楽や車だけでなく、気持ちのチューニングも大事。

気持ちのチューニングが出来ていないと一生懸命やってもうまくいきません。
やることなすこと空回り、 そんなことってありますよね。


音楽、映画、お酒、おいしいもの・・・
僕の気持ちのチューニング方法はいろいろとありますが、
簡単に出来るチューニングのひとつが歩くこと。
 

朝は自宅から駅まで25分、帰りも同じように25分、
日曜日は往復1時間ほどゆっくりと散歩、
ちょっとした距離なら電車もタクシーも使わずに歩きます。
 

別に何かを考えながら歩いている訳ではないけど、余裕がないと周りの景色も見えてこない。
咲いている草花や樹木に目が行かなくなったら危険信号です。

 
それでも歩いていると気持ちがすっきりとしてきますね。

気になっていたこともたいしたことじゃあないなあと思えてきます。
いろいろなアイデアも自然と生まれてきますねえ。


歩いて気持ちのチューニング、おすすめです。
できれば、上の画像のようなところを歩きたいけどね。

ああ、そうだ、大事なことを書き忘れるところでした。
店や会社にもチューニングは必要ですよ。
(本当はこれが一番言いたかったこと!)





2013年06月16日(日)更新

新しいことには必ず抵抗が生まれます。

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 

日曜日の今朝は目が覚めたら9時過ぎ。
朝ごはんを食べながら、テレビの「題名のない音楽会」を途中から見ていました。

今回のテーマはストラヴィンスキーの「春の祭典」でした。
この曲のことは一度このブログで書いたけれども、再度思うことがあります。





「春の祭典」はいまから100年前の1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場で初演されました。

ストラヴィンスキーはこの日のために120回ものリハーサルを行って臨んだといいました。
 
しかし、演奏が始まると、あまりの不協和音と変拍子の連続に
不快感を催した観客が、一斉にブーングを叫び始め、会場は罵声と怒号に包まれました。
 
天才的な振付師のニジンスキーによるバレエも当時としては複雑かつ前衛的過ぎました。
途中で席を立つ観客ものも出て、翌日の新聞には「春の“災”典」と書かれるほど酷評されたのでした。
 

しかし、初演の大失敗の後でもストラヴィンスキーは諦めませんでした。

この曲は聴衆にとってはこれまで聴いたことのないものであり、
破天荒で無秩序で、猥雑な躍動感だったのですが、
ストラヴィンスキーにとっては「春の生命の響き」でした。
 
自分には聴こえる「春の生命の響」きを、
一般の聴衆にも聴こえるようにするために、ストラヴィンスキーは迷い苦しみました。

そして、11ヶ月後の1914年4月に
同じシャンゼリゼ劇場で演奏会形式の「春の祭典」を再演することになるのです。
 
この再演は見事に大成功をおさめ、20世紀の現代音楽の扉が開かれたのです。

 
音楽だけでなく、新しい事を始める時には(例えばブランディング)、
必ず抵抗が生まれ、時には辛らつな嘲笑がつきまといます。

しかし、それで諦めたら終わりです。
ここを耐え、乗り越えてこそ、新しい道が拓けます。
 
 

2013年06月14日(金)更新

​「岡目八目」の立場で「背中を押す」役割

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。



 

ちょっとわかりにくいタイトルですが、
これは僕らがブランディングプロジェクトで大事にしていることの話です。

現在もミッション、経営革新、デザイン、店舗移転など、
内容はさまざまですがいくつものブランディングプロジェクトに取り組んでいます。
 

僕らはブランディングの専門家ですので、
自分たちで関わったものも含めてたくさんのブランディング事例を知っています。

「こうしたらうまく行く」「こういうやり方もある」
と言ったやり方やノウハウを伝えることもできます。
 

しかし、僕らがブランディングプロジェクトで大事にしていることは、
「自ら考え、計画を立て、チェックして、動き出すこと」。

ですから質問はしますが、まずは相手の話をよく聞くことからプロジェクとは始まります。

 
話を聞くと大まかな方向が見えてきますが、それは伝えません。
それは僕らの仮説であって正しいかどうかはわからないからです。

会社の課題を一番よく知っているのは僕らではなく相手です。
相手が気付いたことが正しいと思っています。

 
よく知りもせず、最大公約数的な解決策を投げかけるとどうなるか?

誤解をおそれずに言いますと、相手は考えるのを止めてしまいます。
当然、動き出しはしません。答えを僕らに求めるプロジェクトになってしまいます。
 

プロジェクトで「おおっ」と思うのは、お取引先からたくさんの課題が出され、
その中で肝になる課題に自ら気が付く瞬間です。

こうなるとプロジェクトとは本格的に動き出します。
 

課題が見えるとそれを解決するためのアイデアもできる限り、相手に出してもらいます。

そのときに先ほどの事例が役に立ちます。
「こんなやり方もあります」「この方法で取り組んでいるところがあります」と言った感じですね。
 

プロジェクトにおける僕らの役割は二つだと思っています。

ひとつは「岡目八目」ということ。
碁を打つ本人たちには、見えないことも周りから見ると八目先まで見えることがあります。
これは大事な課題ではないなあと言うこともわかります。



 

もうひとつは、背中を押す役割。
僕らが引っ張るのではなく、背中を押して組織が自走できるようになることがすごく大事。
ブランコもそうですよね、後ろから押されると勢いがついてこぐことができます。
 

実際に自ら動き出した組織は強いですよ。
目の前の課題を、主体的に自信を持って解決していけるのですから。
これまでも動き出した組織のすごさを数々見てきました。



 

2013年06月13日(木)更新

商品調達力の格差の本質

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 



僕らの会社は小売店のブランディングの仕事が多いのですが、
最近強く感じるのは小売店の商品の調達力に格差が広がっていること。

これは小売店だけではなく、飲食店でも同じだと思います。
 

背景にはもちろん資本力の差もありますが、
もっと大事なことは店側の商品に向かい合う姿勢です。


店側とお客様側のギャップに気付いていないお店が多いのです。
 その一例ですが、小売店の多くは大きな錯覚に陥っています。

買い物は地元でするはず、店舗に足を運ぶはず、人間関係があれば買ってくれるはず、
ライバルは同業者のはず・・・これらはもはや錯覚にすぎません。
 

小売店の本来の役割は、幅広い仕入れネットワークを構築し、
消費者の購買代行者として、幅広い選択肢の中から適切な商品を揃えることです。

このプロとしての姿勢の強さの優劣が、商品調達力の格差の本質だと思います。
 

目指すべき顧客も定まらず、要望や期待を知ろうともせず、
問屋さんやメーカーさんの勧めるものだけを仕入れているとどうなるか?
商品調達力の低い問屋さんやメーカーさんと馴れ合いでつき合っていたらどうなるのか?



 

商売の大事な肝である商品を選ぶ力を他人に依存してうまく行くはずがありません。
当然のことですが「選ぶ力」は次第に落ちていきます。

これはボディブローのようなもの。戦う力はどんどん失われていくのです。

 
そして当然のことですが、
選ぶ力が落ちれば、「選ばれる力」も比例して落ちていきます。

2013年06月12日(水)更新

​せっかく入った店を利用することなく出てしまった理由

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

お店で待たされるのはよくあることです。

自分ではわりかし辛抱強いほうだと思うし、
期待が高い時には待たされても「仕方がないなあ」と思います。

しかし、店の接客に怒りを覚えて、
せっかく入った店を利用することなく出たことがあります。
 

一度は6年ほど前のこと。店は会社の近くに出来たフレンチレストラン。
結構、お客様が入っていてインターネットでもおいしいという評判。
スケルトンのウィンドウ越しに見ると雰囲気もなかなかよさそうな店でした。
 
オープンして1ヶ月ほどたって、結構いいお値段だったけどランチを食べよう
ということで会社のメンバーといっしょに出かけました。

店の前に行って外からも見ると案の上、満席状態です。
 
ランチなのでしばらく待てば空くかなと思い店内に入ったときのことです。
ウェイターが手のひらをこちらに向け、
言葉をかけることなくストップといわんばかりに中に入るのを止める仕草。


 
確かに仕草にていねい(気取っていると言った方がいいかもしれません)ですが、
手のひらで入るのを止める傲慢とも思える態度にモノも言わずに店を出ました。

だからということではないのですが、このお店は数年で店じまいしました。
 

もう一度は自宅の最寄り駅の中によくあるパン屋さん。
この店には飲み物をオーダーすれば購入したパンを食べることができるコーナー奥にありました。
 
店内に入ったのは土曜日の朝でしたが、スタッフは40代の女性のみ。
さほど込んではいないのですが、パンの販売と飲み物の対応でスタッフはあわただしい動きです。
 
パンをトレイに載せて、レジで紅茶をオーダーしようとすると、
こちらがいるのに気が付いているはずなのに、
声をかけることもなくぷいっと奥のコーナーに行ってしまいました。
 
その冷たいと思える無関心な態度に思わずパンを元に戻して(かなり乱暴にね)
その店を後にしたのは言うまでもありません。

その後二度とこの店は利用していないなあ。
 

どちらの店にも欠落しているのは、「笑顔」と「ひと声」です。
この二つさえあれば、いやどちらか一つでもあれば、
僕は店を出ることはありませんでした。

本当に残念だと思うなあ。

 

 

2013年06月05日(水)更新

​「中巨摩郡」と「南アルプス市」のイメージの違い


「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。



 

眠っている「価値のタネ」を顧客の支持する価値(=顧客価値)として育てるには、
他のものと組み合わせることが大事という話です。

組み合わせることは編集力、翻訳力といってもいいかもしれません。
ブランディンではこの力を活用することがすごく大事です。
 

生まれたふるさとのことを書くのは意外と難しいのですが、
今回は僕が生まれたところのことを書こうと思います。

地名は中巨摩郡櫛形町、甲府から国道52号線を下り、30分ほど言ったところです。
地名の由来になった横に平べったい櫛のような山が右手に見えてきます。
山に刻まれた尾根が櫛の歯に見えなくもないのです。



 

櫛型山の標高は2,052m、結構高い山なんです。
僕も何度か登りましたが、頂上近くには東洋一といわれるあやめの群生地があります
(最近ではシカの食害で減少しているとか)。

あやめ以外にも高山植物が豊かで、頂上のお花畑はなかなかの見ごたえですよ。
 
そんなところが生まれ故郷なのですが、
2003年に4町2村の合併で「南アルプス市」が誕生しました。

この名称は公募で決まったようですが、
決まるまでの経緯や名称に対するいろいろな評価があり、難産での船出でした。
 
町村合併は時代の流れですから仕方がありませんが、
僕も正直言ってこの名称には最初は抵抗がありましたね。

アルプスと言う単語からはスイスのハイジを思い浮かび、
山深いところのような感じを抱かれると思ったのです。

 
南アルプス市に決まった経緯はよく知りませんが、いまではこの名前はすっかり定着しました。
驚いたのはいまでは、略して「南ア市」や「南プス」というのだそうです。

南アフリカか南フランスのようなイメージですよね(笑)。

しかし、「南」を入れたことは結果的には正解だと思います。
 
山梨、その中でもとくに勝沼といえば葡萄やワインを思い出す人が多いと思います。
実は南アルプス市は果樹の町として知られています。
実家でも僕が中学生頃までは桃やスモモを栽培していました。
 
春になるとピンクの桃の木の向こうに富士山が見える様子は他にない美しさだと思います。
僕の友人にもいますが、いまが最盛期のサクランボを栽培する農家も多いのです。
 

行政の推進もあり、「フルーツ王国・南アルプス市」というキャッチフレーズも定着しつつあります。
果物を考えて市の名前を決めたわけではないと思いますが、
果物のイメージは「中巨摩郡」と「南アルプス市」のどちらに似合うかといえばやはり後者です。
 

もちろん、名称変更がすべてよかったわけではなく、失われたものも少なくありません。
古い地名は消えてなくなり、それを惜しむ声もあります。

しかし、「ないもの探し」よりも「あるもの探し」、いまある条件を活かして、
足りない条件を生み出していくのがブランディングです。

その方法論が編集力、翻訳力だと思うのです。
 
南アルプス市→http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp

2013年06月04日(火)更新

​「ロゴマーク」は幸せの記憶のスタンプ

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
下のロゴマークを見て心が踊る男子(最近では女子もね)は相当いると思います。
そうです、そうです、プラモデルの田宮模型のロゴマークです。



僕も小学校の高学年の時にプラモデルにはまりました。
そのパッケージに書かれていたのがこのロゴでした。
 

田宮模型の現在の社名は株式会社タミヤ。
1946年に田宮義雄氏が創業した「田宮商事」を前身とする世界でも有数の総合模型メーカーです。
 

田宮模型のプラモデルへのこだわりはいくつもの伝説を生み出しています。
 
例えば、戦車のプラモデルのために世界の博物館をめぐり写真を撮りまくった話、
ポルシェのプラモデルのために実車を購入してバラバラに分解した話、
模型メーカーで唯一F1マシンの設計図面を見せてもらえたと言う話
(いまでは難しくなったようですが)・・・。
 

と言っても、一部のマニアを満足させるプラモデルではなく、
同社の製品開発のコンセプトは「初心者にも分かりやすく作りやすいプラモデル」。

顧客の立場を大事にし、企画から金型製作、ボックスアートまで
自社で一貫して作る体制を取っているそうです。
 

赤と青の地色に白抜きのシンプルな「ツインスター」の
ロゴマークが使われるようになったのは1966年からのこと、
50年近く経ったいまでも古さを感じませんね。

 
ちなみに赤は「情熱」を、青は「精密」を意味し、
それを欧文の「TAMIYA」が支えているデザインです。

これをデザインしたのは創業者の田宮義男氏の次男の田宮督夫氏
(2代目社長で現会長の田宮俊作氏の弟)です。
当時は東京芸術大学のデザイン科の学生だったそうです。
 

このロゴマークは日本のみならず世界の模型ショップの店頭を飾っているとか。
言うなれば、田宮模型のロゴマークが業種を表すアイコンになっているのですね。
 
ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」と言うのが弊社の基本的な考えですが、
ロゴマークはその象徴なのかもしれません。
それを田宮模型のロゴマークが教えてくれます。
 

2013年06月03日(月)更新

「異質」よりも「多質」

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

組織活性化のキーワードとして最近よく登場するのが「ダイバーシティ」。
ダイバーシティとは「多様性」のことです。

他民族国家のアメリカで始まった取り組みですが、
組織論では種々雑多なものを受ける入れる経営と言った意味で使われるようです。
 

ダイバーシティの最初の取り組みは、性別や人種や年代など
目に見える違いを受け入れるところから始まりました。

例えば、男性だけでなく女性、日本人だけではなく外国人、
40代だけではなく20代と言った感じですね。


 

しかし、いまではより幅広い意味でとらえられ、
多様な価値を持った人材を活かす経営のことを差すようです。


しかし、価値観の違う人を受け入れることって口で言うほど簡単ではありません。
とくに日本人は違う価値観を持った人材を受け入れることにかなり抵抗があるように思います。

 
それに同質を重んじる風潮のある日本では、
違う価値観を持った人材が参画してもいつの間にか同質化しがちです。
やっぱり人って同じタイプだけの方が楽なのかな。


 でも、変化や革新の時代には同質化の組織は弱いと思うなあ。
組織も人材も同質化しすぎると、やがて淀み、結果的には停滞していきます。
気が付かないうちに、考え方やアイデアも同質化し、新しさを受け入れなくなるからです。
 

意図的に違う価値観を持った人材をミックスしなければ組織は必ず膠着化します。

しかし、ここで大きな間違いは「異質」を加えること。
異質は組織になじまず、活性化のスプリングボードになりません。

個人的には、異質を見抜くポイントは「ミッションに対する共感」だと思っています。
 

ミッションに対する共感がないと、異質はやがてトラブルメーカーになります。

源がつながっていることが大事だと思うんです。
その上でこれまでのやり方や考え方を否定し、新しい価値を作り出せる人材が必要なのです。

僕はこういう人材は「他質」だと思っています。
いま求められているのは「異質」ではなく「多質」です。

ミッションに対する思いはいっしょでも、考え方や行動は異なる。
こういうタイプが組織を活性化し、ブランディングの推進力となります。

あなたの周りには「多質」の人材がたくさんいますか?

2013年06月02日(日)更新

芸人「友近」とブランディングの共通点

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
平日はほとんどテレビを見ません。帰宅が遅いということもありますが、
同じような芸人ばかりが出ている番組ばかりでおもしろくないのです。

それでも日曜日はわりかし見るほうで、今日もお昼にフジTVの「ウチくる!?」を見ました。
 
今日のゲストは芸人でお笑いタレントの友近さんでした。
この人は何となくだけど好きな芸人さん。






他の人がやると下品になるような、かなりきわどい内容のトークやクセのあるモノマネも
この人がやるとどことなく知性?を感じるのです。
 
ゲストの友近さんを関係のある人が語るコーナーに登場した
近藤春菜さん(ハリセンボン)と青木さやかさんを見ると
友近さんはすぐに「おっ、ショートカットコンビ」とのひと言。

二人のヘアスタイルを見てのことですが、
こういうところの視点が友近さんらしいのです。

 
事実、大学時代の友人が登場したときに、
学生時代の友近さんはいつも周囲を笑わせていたのですが、
妙に静かだなと思うとじっと人を観察していたそうです。

彼女の芸は人間観察から生まれたんじゃあないかなと思えるエピソードです。
 

しかも、ただ観察するだけでなく、それを独自性に編集する力に長けていたんだと思います。

これはブランディングでもいっしょです。

いまある「価値のタネ」をどう見るかだと思う。ただ「素のタネ」のままでは価値にはなりません。
 友近さんならばちょっとクセのある笑いに、
商売やビジネスならば顧客の幸せに変換できるかどうかだと思う。

この変換の仕方次第で単なる人まねではなく、独自性が生まれるのだと思います。
これが繰り返されると、その人ならではのスタイルが生まれます。

そんあことを感じた日曜日のテレビでした。

会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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