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2019年01月04日(金)更新

地元に眠っている価値のタネを掘り起こす

今日から仕事始めのところも多いと思います。弊社クストリーは7日(月)が仕事始めです。

今年も地域と中小企業のブランディングに真剣に取り組みます。
中小企業のブランディングというとなんだか難しそうと感じられる方が少なくありません。

でも、そんなことはありません。
むしろ、「そんな当たり前のことをやるの」と言われることが多いのです。


実際の取り組みには、いくつかのステップがあるのですが、
必ず行うのが「価値のタネの棚卸し」です。

どの企業にも必ず価値のタネがあるのですが、これがなかなか理解されません。

「ウチの会社に価値のタネなんかあるのかなあ」
こういう雰囲気の中でプロジェクトを始めるので、結構アウェーです。


価値のタネを見つけるために「30のマトリックス」を使います。


まずは、この6カテゴリー、各々に7つの項目があります


先ほどの6カテゴリー、7項目にこの5つの質問をぶつけます


こんな感じの30 のマトリックスを埋めていきます。


実際には関係者のヒヤリングで価値のタネを洗い出していくのですが、
基本はこのマトリックスです。

長所に光を当て、短所はいじりません。
短所ってみんなよくわかっているのですが、意外と長所を知りません。

やってみると、500項目ほどの価値のタネが見つかります。


この価値のタネ探しは企業だけではなく、地域にも通用します。

企業と同じように「ウチの地元には何もないよ」という声をよく聞くのですが、
これは根本的な誤り、いや錯覚といってもいいかもしれません。

価値のタネがない地域などありません。価値のタネに気付いていないだけなのです。


地域に根を下ろしているからには、
地域の価値のタネを経営に活かしたほうがいいに決まっています。

これって当たり前のことだと思うのですが、
多くの経営者は地元を軽んじて考え、ないもの探しに翻弄されます。

ないものをいくら探してもないわけで、あるもの探しに徹するべきです。


地物と価値のタネを探し出し、「地域を味方につける」これがすごく大事だと思うのです。

そんなことをいっしょに考える機会が
1月16日(水)に開催する「1月度ブランディングセッション」です。



テーマは「地域を味方につける経営」、ゲストは僕の師匠さんの久米信行さんです。

年末に久米さんと話したのですが、
今回はこれまで話したことがない内容で講演しますとのこと

ちょっとだけ内容を語りますと、
「経営者は旅人たるべし」・・・これを中心に話されるそうです。

主催者ですが、めちゃ楽しみです。
まだお席がございますので、ぜひご参加ください。



┏┓
┗■「1月度ブランディングセミナー」━━━━━━━━━━ 



◆テーマ
地域を味方につける経営
魅力的な地域のコンテンツを見つけて活用する    

●日 時:2019年1月16日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階 ジャスミン

【ゲスト講師】
久米信行氏 久米繊維工業 取締役相談役

▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508まで

2018年08月23日(木)更新

異端の精神や異端児を大歓迎する社風を育てよう。

豪雨や猛暑など自然の脅威にさらされる昨今、経営環境もめまぐるしく変化しています。
今日の正解が明日も通用するという保証はどこにもありませんね。



変化に巻き込まれるのではなく、
自ら変化をつくり出していくことが、変革の時代の生き方です。

そのキーワードは「イノベーション」です。



日本では「技術革新」と訳されることが多いイノベーションですが、
この言葉を生み出したヨーゼフ・シュンペーターの解釈は「新結合」です。


「想定外の分野をつなぎ合わせることで、従来とはまったく異なる価値を生み出すこと」
これがイノベーションの本質です。



予想外のことに遭遇すると動揺しますが、見方を変えるとチャンス。
想定外を嫌うのではなく、「イノベーションのきっかけがやってきた」と考えましょう。


いつの時代もイノベーションは小さな気付きから生まれます。
そして、その気付きをイノベーションに発展させるアイディアが求められています。




ところが、当たり前だと思っていたことに違和感を覚え、
既成の枠にはまらない柔軟なアイディアを生み出す人は、
組織の中では異端に見られがちです。


経営者の役割は、異端児やイノベーターを見つけ、組織からスピンアウトしないようにすること。
異端の精神や異端児を大歓迎する社風を育てましょう。



┏┓
┗■
「9月度ブランディングセミナー」━━━━━━━━━━ 


◆テーマ
良い店づくりがいい町づくりへ
また来たくなる店づくりで地方から日本を元気に


      

●日 時:2018年9月12日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:コンワホール(東銀座・コンワビル地下1階)

【ゲスト講師】
山根浩揮氏 

有限会社いっとく 代表取締役
有限会社まんぷく 代表取締役
株式会社阿呆商会 代表取締役
一般社団法人IZAKAYANIPPON 代表理事
NPO法人空き家再生プロジェクト 副代表理事
NPO法人居酒屋甲子園 4代目理事長

▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508まで

2018年07月18日(水)更新

忘れさせない、飽きさせないことがブランディングの基本

午後から神戸で開かれる家具のボランタリーチェーンの集まりで講演です。

SNS消費がテーマなのですが、
ブランディングの観点からこんなことを話そうと思っています。


ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」です。

顧客の記憶の中に
幸せを産んで、育んでいくのがブランディングということになるね。

ブランドは目に見えないだけに
それを主体的にコントロールするのは簡単じゃあない。



もちろん、顧客と企業との間には契約やルールはありません。
顧客は企業と自由に距離を取り、自分の好むタイミングで接してきます。 


企業にできることは、顧客が興味を持ってくれた時に
近づきたいと思えるような場を創り上げること。

言葉では簡単だけど、結構手間のかかることです。
まあ、手間がかかるのがブランディングだけどね。


避けなければならないのは企業の存在を
「忘れること」、そして「飽きること」だね。


企業ができることは、忘れられないように定期的に情報を発信すること。

SNSの活用がそのポイントだと思うので、
講演ではまずはそんなことを話します。


 

でもね、たくさんの情報が日々更新される中で、
頻度が少なければすぐに膨大な情報の中に埋もれてしまいます。


このあたりはゼタバイトのことを話すかな。

頻度を高めるには、企業側から一方的に情報を出すだけではダメ、
顧客から企業に近寄り、情報を発信してもらうような仕組みが必要です。

イベントなどの接点でハッシュタグをつけて投稿してもらうのもその一つだね。


もう一つ大事なのは飽きさせないことです。
忘れていなくても、いつも同じような情報だけでは飽きてくるよね。



鮮度の高い情報を定期的に発信するこからこそ、
企業に対する興味や関心が生まれてくるわけです。



ところで鮮度の高い情報って何でしょうか。

それはやっぱり「人間」だと思うのです。
人の考えや行動ほどおもしろくて鮮度の高い情報はありません。

臆することなく、自分の考えやそれに基づく行動をどんどん発信しよう。

2018年07月12日(木)更新

同調圧力が強すぎる組織は劣化していきます

最近気になっている言葉があります。

それは「同調圧力」、同調させるために圧力がかけることです

つまり、意思決定を行う際に、少数意見を持っている人に対して
暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指します。


みんなと違う意見を持っていることを言い出しにくい状態です。



個人的な見解ですが、コミュニケーションとは
みんなで意見を揃えることではなく、
「違いをはっきりさせること」です。

「反対」と思っていても言い出せない状態は、
良好なコミュニケーションではありません。


和を重んじる日本企業は、海外に比べ同調圧力が強いといわれます。
仲間外れを恐れる余り、同調圧力に屈しやすいのが普通です。



同調圧力はいい方に働けば強いチームワークにつながりますが、
強くなり過ぎるとさまざまな支障がでます。

キャリアが少ない人や変わった個性が
潰されていくケースも少なくありません。


一番の問題は、同調圧力が強い組織は
新しい発想やアイディアを受け入れにくいことです。

異なる個性や意見の違いのぶつかり合いが既存の殻を破るチャンスです。
それが機能しなくなると、組織の劣化が急速に始まります。



どうしたら同調圧力をいい方に働かせることができるのでしょうか。

まずは当たり前のことですが、
一人ひとり異なる考えを持っていることを理解する。

とくに上司や上に立つ人にとって必要なことです。


もう一つは「意見を言う」「違いをはっきりさせる」
これらはコミュニケーションであり、
大事な仕事の一つだという社風を育てることです。

あなた会社の同調圧力を一度チェックしてみてください。

 

2018年07月10日(火)更新

まずは一人の伝道師から

広く、浅く、幅広い客層を狙った商品やサービスを提供しようとすると、
多様化、個性化する消費者ニーズに対応できず、結果として満足度は低くなります。


可能な限り多くの人々を引きつけたいと思うのは当然ですが、
「すべての人に好かれる」「全員がいいと言ってくれる」ものはあり得ません。



みんながほしいと思うような商品やサービスを追いかけるのは疲れませんか。
「こっちを立てればあっちが立たず」という矛盾の中で、仕事を進めざるを得ません。


それよりも自分が好きなこと、やりたいことを仕事にしましょう。

普通や一般的から外れることを恐れる人が少なくありません。
でちょっと変だと思われてもいいじゃあないですか。

誰にも嫌われないような生き方は魅力的ではありませんよ。

「特殊、亜流、少数派」……これらは褒め言葉だと思いましょう。
僕なんか特殊だってよくいわれます。


「普通の感覚ではついていけない」と思われたらしめたものです。
不毛な同質化競争から抜け出す一歩を踏み出しているのですから。

まずは自社を大好きな一人の伝道者を生み出しましょう。
中小企業のブランディングってここからです。
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