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2018年07月03日(火)更新

手段は簡単に目的化する

仕事の現場には実に多くの「落とし穴」が潜んでいます。
時にはその落とし穴を自ら掘っているケースも見受けられます。


落とし穴の一つが「手段の目的化」です。

まあ、結構痛い思いをしているからね。
自戒を込めて書いてみたいと思います。

頭ではわかっているつもりでも、手段は簡単に目的化します。
怖いのはそれに誰も気が付いていないことです。


最初は目的が明確なんです・・・が。
気が付くと手段が目的に変わってしまった経験が誰しもあると思います。

目的のない行動は、やらなくてもいい行動、これは言い切れます。




例えば、よくあるのが情報収集の目的と手段の取り違えです。

情報を集めることに集中し、その情報から何を分析し、
何のために活かすのかがわからなくなるのです。



目的の曖昧な仕事は、やることの焦点が絞られていないので、
あれもこれもと作業量が増え、ムダが多くなりますねえ。


反対に目的が明確な仕事は、しなくていいことが明らかなので、
作業量は減り、結果的に効率も上がります。

この差は本当に大きい。もちろん時間も効果もです。



でも、なぜ僕たちは手段を優先するのだろうか。

不思議なことに「なぜやるか」ということよりも
「どうやるか」に重きを置きがちです。


なぜならば、後者の方が具体的でわかりやすく、
すぐに取りかかれるからです。



目的を手段にしないためには、目的が・・・
「はっきりと描かれていること」、
「目に見えるようになっていること」、
「常に目的を振り返ること」・・・この3点が大事。

達成や実現のために、手段があるわけでいわばツールでしかありません。
いや、ホントこれってすごく大事なことですねえ。
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