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2018年10月26日(金)更新

「セグメンテーション」の勧め

「まさにブランド!」と思える中小企業の経営者にお会いすると、
たくさんの学びを感じるのですが、その一つは「セグメンテーション」の的確さです。


セグメンテーションとはマーケティングの基本中の基本、
「不特定多数の人々を同じニ
ズや性を持つ固まり(セグメント)に分けること」を指します。


マーケティング用語で引いてしまう方もいるかもしれませんが、
簡単にいうと「市
場の細分化」がセグメンテーションです。



企業は顧客の要望や期待に対して、商品やサービスを提供し、
満足の結果としてお金をいただいています。いうなれば価値の交換ですね。


しかし、顧客の要望や期待は日々多様化し、細分化しています。
すべてに対応する全方位総合型の取り組みはほぼ不可能、しかもこれは大手の独壇場です。



中小企業が全方位総合型を選ぶと大手とのガチンコ勝負になりますよ。
当然、資本力、人材力に勝る大手が圧倒的に有利であるのはいうまでもありません。


その大手も苦しんでいます。なぜならば幅広い客層を狙った商品やサービスを提供しようとしても、
多様化、個性化するニーズに対応できないからです。


やがて向かうのは普遍的な価値だと思っている「価格」です。
しかし、顧客は価格だけでは満足しません。大手同士の不毛な同質化競争に陥るだけです。




そこでセグメンテーションです。大きな市場も実は小さな市場の組み合わせでできています。
細分化することで、市場の構造や成り立ちが見えてきますよ。


よく使われる分類例は、「地理的変数」「人口動態的変数」「心理的変数」「行動的変数」ですが、
まあ、難しく考えず、とにかく小さく分けてみることです。


顧客の要望や期待は商品購入だけではありません。

購入した商品の使用時、使用後にも市場は存在します。
むしろ、こちらが重要なカテゴリーもあります。


自社の商品やサービスは、どのセグメントのユーザーを最も満足させられるのか。
そして、どこならば競合優位性を持つことができるのか。ここが胆ですね。



冒頭の「まさにブランド!」と感じる企業は、数々の失敗を繰り返し、
自社の独自性が発揮できるセグメントを見つけ出し、競争の優位性を確立しています。


あなたの会社の持っている価値のタネを活かすことができるセグメントが必ずあります。
ぜひ一度セグメンテーションに取り組んでみてくださいね。


何よりも社員さんといっしょにワクワクしながら進めることです。
具体的な取り組みでご相談があれば、ご連絡をください。いっしょに考えてみましょう。

 
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