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2017年01月08日(日)更新

「It's a Sony展」で見た会社設立趣旨書

東京・銀座の数寄屋橋にある銀座ソニービルが、
3月31日に営業を終了し、地上部分の解体が始まります。

跡地はしばらくSONY PARKという公園となり、
2020年秋以降に新ソニービルの建設を開始し、2022年秋に営業を開始する予定です。


そんな銀座ソニービルで、移転に伴い空いたスペースで、
いま「It's a Sony展」が開催されています。

このイベントはソニーの製品の歴史を紹介するもので、
時代を追って全部で730ほどの製品を見ることができます。



いやあ、懐かしいものばかりです。

まずは、WALKMAN。アルバイトして買ったなあ。MD、CDのどちらのWALKMANも、
まだ引き出しのどこかにに眠っています。これでジャズをよく聴きました。

VAIOノートも2台使ったなあ。フリーになって最初に買ったのが、確か505シリーズだった。
いまではほとんど使わないけど、一台は本棚にあります。
ホントにこれでフリーと事務所を作った当時は仕事をこなしていました。出張にも持って行ったしね。

  


ところで、ソニー株式会社の前身は、井深大氏や盛田昭夫氏らによって
1946年に東京日本橋の白木屋デパートの一画を借りてスタートした「東京通信工業株式会社」です。



設立の翌年にはデパートの売場拡張のため立ち退きを要求され、
品川・御殿山にあった古い倉庫に移転しました。

「ソニー株式会社」に社名をあらためたのは1958年のことです。


会場には東京通信工業株式会社の設立趣旨書が展示されていました。



よく知られている設立の目的の一節も書かれていました。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に發揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」


また、経営方針にはこんな一文も書かれています。
これがしびれる内容なのです。極めて軸が明確な企業だったことが感じられる一文です。



「不当なる儲け主義を廃止し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、
いたずらに規模の大を追わず、経営規模としては、むしろ小なるを望み、
大経営企業の大企業なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する。」



やっぱりミッションって大事です。そんなことを実感したイベントでした。
イベントは2月12日まで開催しております。一見の価値がありますよ。
http://www.sonybuilding.jp/ginzasonypark/event/
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