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2016年04月12日(火)更新

ワイナリー「Cave d' Occi:カーブドッチ」で感じたこと

「中小企業のブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

 
先週の金曜日に長岡を訪問したので、
新潟で一泊して、以前から行ってみたかったワイナリー「カーブドッチ」を訪問しました。
 
新潟から越後線に乗り、内野駅で下車、シーサイドシャトルという民営のバスに乗り、
カーブドッチ前で下車、新潟駅からおよそ1時間の移動でした。
 

カーブドッチは、醸造家の奥希一郎さんが、1993年に水はけが良い新潟(旧巻町)の地を選び、
1本のワイン用のブドウの苗木を植えるところから始めたワイナリーです。
 
その存在を知ったのは「僕がワイナリーを作った理由」(ダイヤモンド社)という書籍からでした。

 

ドイツでワインづくりを学んだ落さんは、
帰国後、日本のワインづくりの現状を憂慮し、
「日本で育てたブドウで、本物の日本国産ワインをつくろう!」と決意したのです。
 
北海道や長野を渡り歩き、それまで「日本では難しい!」とされていた
欧州のワイン専用のブドウの栽培に取り組み始めました。

 
そしてついに新潟にワイン作りの理想郷を見つけたのです。
それが現在の「カーブドッチ」です。


 
現在、落さんは、カーブドッチの事業がひとつの区切りを迎えたことで、
拠点を北海道の余市に移し、「OcciGabi:オチガビ」というワイナリーを始めています。
 
落さんはいなくなりましたが、その遺伝子はカーブドッチで学んだお弟子たちに引き継がれていました。
 

「カーブドッチ」の周辺にお弟子たちによる3カ所のワイナリーが開業しているのです。

当日は、「Fermier:フェルミエ」「Domaine Chaud:ドメーヌ・ショオ」
「Cantina Zio Setto:カンティーナ・ジーオセット」という3つのワイナリーを巡ってみました。


 
一人の醸造家はこう語っていました。
「ワインづくりって結構、孤独なんですよ。でも、近くに仲間がいることがうれしい」
「何か困りごとがあれば、相談できるし、機械が故障しても借りることができます」
 

別な醸造家は、「ワインには作り手の人格が出ます。同じ土地で作っても全く違ってきます」
「お互いの方法を公開にすることで、自分の立ち位置がわかります」
 

聞いていて、ちょっと羨ましくなるような関係です。

いまではこれらのワイナリーが点在するこのエリアは、
「Niigata Wine Coast」と呼ばれはじめているようです。

 
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http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508