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2016年04月11日(月)更新

「かまどの匂い」は幸せな記憶のスタンプ

「中小企業のブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 

先週の土曜日は、新潟県の経営者と語り合うことができました。
その方は株式会社江口だんごの社長の江口太郎さんです。
江口社長は長岡で年間20万人が訪れる「江口だんご本店」を経営されています。
 
長岡駅に迎えに来ていただいた江口社長と向かったのは「江口だんごや本店」、
車を走らせることおよそ30分で到着しました。

周囲には商業施設や商店はまったくありません。
店の向こうには田んぼと小高い山が見えるだけです。

 

順番に店内を案内していただいたのですが、
その中で一番気になったのは1回の奥にあった「かまど」です。

展示物ではなく、実際に火が入れられ、その上では鍋の上から湯気が上がっています。
 

かまどでマキが燃える匂いは、店内のどこにいても感じられるのです。
これがなんとも言えない懐かしい気持ちにしてくれます。

かまどの匂いなど嗅いだことがない世代でも違和感なく、気持ちの奥底に染み込んでいきます。
 


お話をお聞きし、かまどの匂いを感じながら思い出したのは、
「ブランドとは幸せな記憶のスタンプです」ということ。

クエストリーではこれを繰り返し伝えてきました。
喜びを感じたお客さまは、記憶の中に幸せというスタンプを捺し続けます。
 
不平や不満は、反対にそれまで捺されていたスタンプを簡単に消し去ります。
それどころか、テロリストとなって周囲に悪口や誹謗中傷を言いふらします。

しかも、SNSで発信することで、その拡散力は倍増します。
 


「私たちの会社は、目指すべきお客さまに、どのように記憶されたいのか?」

多くの企業がこのシンプルな問いかけを時にはおざなりにします。
気が付くと企業活動が、「いかに売るか」「どれだけ利益を出すか」に終始しているのです。
 
「江口だんご」さんは、小さな変化や改善を積み重ねています。
しかも、ねちっこく、時間をかけて取り組んでいます。
 

目に見えないように感じる変化や改善ですが、お客さまには敏感に伝わります。
「なんとなく感じがよく温かい」、そんな小さな幸せの記憶のスタンプが何度となく捺されると、
その記憶はしっかりと色鮮やかなスタンプになります。
 


「江口だんご」さんの江口社長との対談取材は、
「クエストリー・ブランディング」の会報に掲載いたします。

江口社長、本当にありがとうございました。
 
 
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┗■【お知らせ】━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
「5月度ブランディングセッション」を開催いたします。

わかるようで、いまひとつピンとこない「ライフスタイル」について、
大いにディスカッションしましょう。ぜひ、ご参加ください。
 

◆テーマ
 編集消費の時代は「ライフスタイル」を売る!
     
●日 時:2016年5月18日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム 7F ミモザ
 
■ゲスト:城丸正 様 株式会社ツールボックス 代表取締役
 
S.H.S(スイートホームストア)はなぜ
ライフスタイルを売ることを目指したのか?
第1部のクロストークには、新潟県新潟市と長岡市でライフスタイル提案を軸として、家具、インテリア、雑貨の「S.H.S:スイートホームストア」を経営されている株式会社ツールボックスの城丸正社長をお招きし、「ライフスタイルを売る」ことの意味とその具体策をお話しいただきます。
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508