大きくする 標準 小さくする

2015年06月08日(月)更新

コントロールできること、できないこと

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

企業を取り巻く環境にはマクロ的な要素とミクロ的な要素があります。

マクロ的な要素は政治、経済、人口動態、さらに文化も入れていいかもしれません。
要は自社だけではどうにもならない環境要素です。
 
現実的に株価や為替の変動って自社の努力ではどうにもならないですよね。
少子高齢化も人口動態の変化から必然であり、避けることはできません。

これらは知っておく必要はありますが、
基本的には、中小企業はマクロ的要素は無視した方がいいと思います。
 


もう一つのミクロ的な要素とは、顧客、競合他社、仕入れ先などです。
商品に対する価値観も含まれると思います。

程度の差こそあれ、これらは自社でコントロールすることができます。
まあ、一番大事なのは顧客ですが………。

 
その中間に位置するトレンドというのも結構厄介です。
トレンドに敏感でそれを追いかけることに熱心な経営者がいます。

どこかにトレンドに乗らないと置いてきぼりになるという危惧があるのだと思います。
でもトレンドが表層化した時には、すでにそのトレンドは陰っていることが少なくありません。
 
しかも、市場を大きく左右するような劇的なトレンドはそうそうありません。

トレンド情報など追いかけなくても、
ミクロ的要素をていねいに見ている経営者は、常に一歩先を考えています。


 
しかし、自分でコントロールできないマクロ的要素だけに一喜一憂し、
本来取り組むべきミクロ的要素はその結果だと考え、
指をくわえ続けている経営者が少なくありません。

共通しているのは条件や環境のせいにする思考方法です。

 
少し視点は違いますが、個人的に大事にしていることは、
「不確定要素」に振り回されないことです。

自分の努力ではどうしようもなく、
しかも不確定要素の強いことに右往左往していたらアウトです。
「これって楽しいことにひとつもつながらないのになあ」と思えて仕方がないのです。
 

さまざまな情報に接する時に大事にすべきは、マクロ的要素かミクロ的要素かの見極め、
そして確定要素か不確定要素かの判断をしっかりと行うことです。


切り分けしてみると、取り組む課題は実は目の前にたくさんあることに気が付きます。
 
 



7月度ブランディングセッション
◆日時:7月22日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fミモザ
 
 
クエストリー:http://www.questory.co.jp
 
 
 
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