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2014年07月14日(月)更新

「個」から「絆」へ、3つの「手」によるネットワーク

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。


先週、「川上、川中、川下」から「
使い手、助け手、創り手」へのシフトについて触れました。

今回はこのことをもう少し踏み込んでみたいと思います。
少し長いブログになりますが、もしよろしければお読みください。


「川上、川中、川下」という言葉で表現される流通体制は、
製造業であるメーカーを頂点として、
問屋を通じて小売店に商品が流れていくことを意味しています。

この川上支配に対抗しようと、大手小売業は出店を繰り返し、
規模を拡大し、次第に川中、川上に対して大きな発言力を持つようになりました。

GMS(ゼネラル・マーチャンダイジング・ストアー)がその代表格です。

「川上、川中、川下」の力関係が変化し、大手小売業といわれていたのが、
いつのまにか流通業といわれるようになったのです。


いずれにしろ、垂直の流れの中では、消費者はモノさえあれば買ってくれる存在でした。
新製品が次々と登場し、旺盛な消費欲求が市場を支えていたのです。

消費者の購買行動は品揃えの鮮度と量と価格で決まることがマーケティングの基本でした。

そして、消費者も、モノを購入することによって幸せを実感出来た時代だったのです。
 

しかし、時代は変わりました。

生活に必要なものはひと通り揃っており、
新たな買い物をしなくても特別に不自由を感じることはありません。

消費者は数多くの購入経験により、
本当に必要なものは何かを見抜く目を持つようになりました。

さらに、インターネットの普及により、
質の高い大量の情報を簡単に手に入れられるようになりました。


モノ不足の右肩上がりの成長時代ならまだしも、モノ余りの成熟時代においては、
「川上、川中、川下」という商品を主軸とした流通体制はもはや通用しません。

出せば売れる、並べれば購入するという供給者優位の時代ではないのです。
大量生産、大量商品の時代が終焉を迎えたのです。


「川上、川中、川下」は個々によくなることを目指していました。

しかし、「使い手、助け手、創り手」は全体の絆を考え、
相互によくなることを目指すネットワークです。

使い手もその一員です。
なぜならば、いまの使い手は受け身の消費者ではありません。

SNSや口コミ等を通じて、助け手、創り手を刺激し、いい関係を築く役割を担っています。



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2014年07月14日(月)更新

働くとは「傍」を「楽」にすること

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

 
1週間の始まりです。朝から気温がぐんぐんと上がり、暑い1日になりそうです。

さて、諸説があるようですが、日本語の「働く」という言葉は、
「傍」を「楽」にするという意味だそうです。
 
傍を楽にすることですが、ここでいう「傍」とは誰のことでしょうか。
自分や家族を楽にするためにお金を稼ぐ」、これが一般的です。

利益をもたらしてくれるお客様のために、あるいは共に働く仲間と答える方もいるかもしれません。
どれも正しいと思います。


でも、もう少し深く考えると、外注先や仕入れ先も「傍」のひとつです。
大きな会社になりますと、株主も存在します。


さらに、「傍」のひとつに「社会」を加えたらどうなるでしょうか。
こういうと、ソーシャルビジネスやNPOのことって思う人もいると思います。

でも、普通のビジネス?(なんか変な言い方ですが・・・)でも、
社会の役に立っているかどうかという視点がすごく大事になってきています。

 
商売やビジネスを通じて、お客様に喜びを提供する。
その結果として、利益が生まれる。

そして同時に社会がよくなるという「働く=傍を楽にする」ことの循環です。

 
かつては大きな利益を生み出すことがいい会社でしたが、
売り上げや利益だけで評価される時代は終わりました。
 
単にお金儲けだけではなく、世の中がよくなるために取り組むことが仕事です。
ブランドとは公益性を持つ存在・・・最近とくにそう感じます。



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