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2014年05月10日(土)更新

チョーヤは、梅の使用量が違います

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


「チョーヤは、梅の使用量が違います」



通勤の電車内でよく見かける「さ~らりとした梅酒」のメーカーのこの広告。

チョーヤの梅酒はおいしいので、時々自宅で飲みますが、
この広告はいまひとつピンとこないのです。
 
紙面の右側には梅が詰まった籠を両手で持った農家の娘さん、
左下に梅酒のボトルが配置され、その横には「梅の使用量330mg」と表示されています。
 
魅力や価値を数字で置き換えて伝えるのは広告の王道的手法ですが、
梅の使用量のように日常的でないものは、数字だけ伝えてもピンとこないと思う。

おそらく、330mgは他と比較して多いのだと思うが、そのすごさがわからない。

 
他社比較は一番わかりやすい手法なのだけれども、いまでは広告掲載基準もあり、大胆には使いにくい。
チョーヤの広告も中途半端に感じるのもその辺りの事情があるのかもしれません。

この比較型の数字表示の広告はあまり効果的ではないように感じます。
比較ではなく、具体化することにより数字は強い説得力を持ちます。

 
例えば「真珠のネックレスをお持ちでない方におすすめ」というよりも、
「50歳以上で真珠のネックレスをお持ちでない方におすすめ」と訴求した方が反応は良くなります。

「この期間中はお得です」よりも「この期間中は3,000円お得です」の方が響きます。
 
以前「化粧なおしは面倒、と約86%の女性が思っています」という
資生堂の広告がありましたが、やっぱり惹きつけられますね。
「86%」という微妙な数字が妙に真実味を感じるから不思議です。

 
数字はバンコクの共通語と言いますが、その使い方でコミュニケーションの深さが違ってきます。
数字は商品やサービスを自分ごとに変える力があります。

あなたのビジネスを数字で表現するとどうなりますか?



5月19日(月)にブランディングセッションを開催します



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