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2014年03月03日(月)更新

行動指針「SCSE」からわかるディズニーランドの立ち位置

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

3月11日(火)に開催する「第29回ブランディングセミナー」のテーマは
「立ち位置の明確化」です。
セミナーの詳細はこちらから→http://www.questory.co.jp



ブランドの立ち位置はあらゆるところに現れます。いや現れないといけない・・・。
とくに体現されなかればならないのはブランドに関わる人。
「最も大事にしていること」、「ここが一番の肝」、これが伝わるのはやはり人の行動からです。
 
ブランドの多くには「行動指針」があります。行動指針とは、
「ミッション」の一部であり、ポリシーとコンセプトを実現するために、
どのように考え、どのように行動するかを定めた基本となる方針のことです。

 
ディズニーランドの「行動指針」を紹介しますね。
それは、英語の頭文字を取って「SCSE」と呼ばれます。

決して大げさなものではなく、シンプルなものですが、
ディズニーランドが最も大事にしている考え方と行動がよくわかります。


 
「SCSE」とは、「安全性(Safety)」「礼儀正しさ(Courtesy)」
「ショー(Show)」「効率(Efficiency)」の4つ。


これを理解することで、キャストは
お客様に対してどのような行動をとればいいのか判断し、実践することができるのです。
 

「安全性:Safety」
ゲストにハピネスになってもらうためには、まずは「安全」を最優先させます。
来園者に楽しく過ごしてもらうためには、まず安全でなければならない、
これがディズニーの基本の考えです。
 
「礼儀正しさ:Courtesy」
すべてのゲストはVIPだと考え対応します。親しみやすい礼儀正しさを求め、
笑顔、挨拶、アイコンタクト、身だしなみをきれいにすることを実践します。
 
「ショー:Show」
園内を舞台と考え、「オンステージ」と呼び、
オンステージ上のすべてを「ショー」としてとらえています。
すべてのゲストに素晴らしい体験をしていただくことが重要視されています。
 
「効率:Efficiency」
安全、礼儀正しさ、ショーを心掛けた上で、チームワークを発揮することで効率を高めます。
お互いに助け合うことで、「ホスピタリティ」をゲストだけでなく、
キャスト同士でも実践することを求めています。
 

大事なポイントは、何をおいても優先されるのは「安全性(Safety)」であること。
どうしても華やかなショーやパフォーマンスに注目が集まりますが、
安全性がすべての行動で最優先されるのです。

この「安全性」こそがディズニーのブランドの立ち位置です。
 

クエストリー:http://www.questory.co.jp
クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx
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