大きくする 標準 小さくする

2013年06月03日(月)更新

「異質」よりも「多質」

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

組織活性化のキーワードとして最近よく登場するのが「ダイバーシティ」。
ダイバーシティとは「多様性」のことです。

他民族国家のアメリカで始まった取り組みですが、
組織論では種々雑多なものを受ける入れる経営と言った意味で使われるようです。
 

ダイバーシティの最初の取り組みは、性別や人種や年代など
目に見える違いを受け入れるところから始まりました。

例えば、男性だけでなく女性、日本人だけではなく外国人、
40代だけではなく20代と言った感じですね。


 

しかし、いまではより幅広い意味でとらえられ、
多様な価値を持った人材を活かす経営のことを差すようです。


しかし、価値観の違う人を受け入れることって口で言うほど簡単ではありません。
とくに日本人は違う価値観を持った人材を受け入れることにかなり抵抗があるように思います。

 
それに同質を重んじる風潮のある日本では、
違う価値観を持った人材が参画してもいつの間にか同質化しがちです。
やっぱり人って同じタイプだけの方が楽なのかな。


 でも、変化や革新の時代には同質化の組織は弱いと思うなあ。
組織も人材も同質化しすぎると、やがて淀み、結果的には停滞していきます。
気が付かないうちに、考え方やアイデアも同質化し、新しさを受け入れなくなるからです。
 

意図的に違う価値観を持った人材をミックスしなければ組織は必ず膠着化します。

しかし、ここで大きな間違いは「異質」を加えること。
異質は組織になじまず、活性化のスプリングボードになりません。

個人的には、異質を見抜くポイントは「ミッションに対する共感」だと思っています。
 

ミッションに対する共感がないと、異質はやがてトラブルメーカーになります。

源がつながっていることが大事だと思うんです。
その上でこれまでのやり方や考え方を否定し、新しい価値を作り出せる人材が必要なのです。

僕はこういう人材は「他質」だと思っています。
いま求められているのは「異質」ではなく「多質」です。

ミッションに対する思いはいっしょでも、考え方や行動は異なる。
こういうタイプが組織を活性化し、ブランディングの推進力となります。

あなたの周りには「多質」の人材がたくさんいますか?
<<  2013年6月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30