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2013年03月18日(月)更新

感動!㈱シャルパンテさんのミッション発表会

「人々を幸せにするブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 

今日は㈱シャルパンテ(東京都千代田区)さんのミッション発表会でした。
株式会社シャルパンテ http://societe-charpente.com/


11月から4ヶ月かけて藤森社長と3名のマネージャーで
作り上げたミッションを社員全員と共有する場です。
 
ミッションプロジェクトは11月の全スタッフ参加のミッション勉強会から始まりました。
続いて、スタッフ全員と外部の方のヒヤリング。

これに基づき、「できること」、「やりたいこと」、
そして「求まれていること」の絞り込みを行い、
検討を重ねに重ね、暗中模索の中で何度もミーティングを開きました。
(僕たちには答えが出せません。答えはシャルパンテさんの中にあるのですから・・・)
 
最終的にミッションは「経営ポリシー」「事業コンセプト」「行動指針」の3つに構成され、
一人ひとりが携帯できる「クレド」にまとめられました。

そのミッションを発表し、クレドを一人ひとりに渡し、
目指すべきところを共有する場が今日のミッション発表会でした。


 
ミッションをスタッフに発表したマネージャーさんたちの言葉には
「ミッションに基づき、自分たちの会社をよくしていくんだ」と言う思いが強く込められていました。
 
藤森社長の話からは厳しさと同時にスタッフ一人ひとりに対する愛情を感じました。
ミッションを決めると言うことは、自分たちの仕事に「厳しさ」を求めることです。
その厳しさを愉しさに変え、乗り越えて行けるのはともに働く仲間の「優しさ」があるからです。
 
表面的な人間関係を大事にし、感情のきしみを避けようとすると、
必ず仕事に「甘さ」が出ます。言うなれば仲良しクラブの組織になります。

甘さは居心地の良さのように感じますが、実は甘さの反対は「無関心」です。
これが仲間の成長を停滞させ、切磋琢磨する関係を切り崩していくのです。
 
自分の成長を本気で考えてくれるの厳しさには人は付いていきます。
一人ひとりにミッションを手渡しする時の藤森社長のコメントにそのことを感じました。

そしてクレドを受け取ったスタッフからのコメントも素晴らしかった。
他人事ではなく、当事者意識を持って自分の感じたことを語ってくれました。


 
ミッションプロジェクトを通じてつくづく感じるのは「場の力」です。

ミッションにはお手本やあらかじめ決まった正解はありません。
プロジェクトでは組み立ての参考例は提示させていただきますが、
最終的には自分たちで納得できたものが正解なのです。
 
これまで取り組んできたプロジェクトの中では
「こんなことをやっている時なのか」と言う声も耳にしますし、
取り組む姿勢からもそれを感じる時があります。

しかし、それを包み込み、引っ張っていくのはやはりトップの思いと覚悟ですね。
 
そのトップの思いと覚悟に引っ張られ、うんうんと頭を悩ましながら考える場、
何度も文字にする検討作業の場、目指すべき方向を共有する場、
仲間の意見に感動を分かち合う場が生まれます。

この場が強い力を生み出すのです。
 
まさに「場の力」が心を揺さぶり、ともに働く仲間とのつながりを強くし、
最終的には会社を動かしていく大きなエネルギーになっていくのです。


そのことをあらためて感じさせてくれた㈱シャルパンテさんのミッション発表会でした。
 
そして、これからが本番です。がんばってくださいね、シャルパンテの皆さん。
ミッションに基づき、素晴らしい会社をつくり上げましょう。
 


僕の初めての本「小さくても光り輝くブランド」にも
事例として㈱シャルパンテさんを掲載しています。