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2013年02月21日(木)更新

価格競争はやはり不毛な競争です

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。





こんな例え話があります。

二人の農夫が市場で野菜を売り始めました。
同じ野菜を、同じ土地で、同じような方法で育てたので
出来映えにはほとんど遜色はありません。

農夫たちは隣よりも数多く販売し、たくさんの売上を作りたいと思いました。
翌日には、一人が朝早く野菜を並べました。
その翌日にはもう一人がそれよりも早い時間に並べました。

3日目には片方の農夫がいままでよりも多い量の野菜を並べました。
4日目には隣も同様に量を増やしました。

5日目には泥を洗ってきれいにして並べました。
6日目には、隣も同じように泥を洗いました。

7日目は料理しやすいように、不要な部分をあらかじめカットして並べました。
8日目は隣も同じように不要な部分をカットしました。

9日目になると片方が値段を一割下げました。
10日目には隣は二割下げました。

11日目には思い切って三割下げました。
12日目になると隣は半額の五割引きの値段を付けました。

二人の値引き競争はどんどん進み、
やがて気が付くと二人の姿は市場から消えてしまいました。

なぜならば、野菜のタネを買うお金を稼げなくなってしまったからです。



これは例え話ではなく、実際に世の中で起きていることです。

「安くなるのはいいことじゃないの」と思うかもしれませんが、
価格競争になると接客が荒れていきます。

売り手側に「これだけ安くしているんだから・・・」という気持ちが生まれます。
これが社員に伝わり、いつの間にか接客が荒れてくるのです。


それにバーゲンの催事をやっても前ほど成果が上がらなくなっていますよ。
それでも「価格を下げることが一番の方法だと信じている」経営者の何と多いことか・・・。

悲しいかな、消費欲求が高かったときの成功体験から抜け出せないんですね。



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