大きくする 標準 小さくする

2012年07月24日(火)更新

「比較をしない、競わない」という経営

 
 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
セミナーなどで講演をしている最中に、「そうかこういうことか」と思い付くことが時々あります。
昨日の「中央区経営セミナー」の講演中に感じたことがあります。
 
「同質化」と「独自化」の話をしていた時のことです。
「同質化競争」は同じステージで、基本的には同じやり方で
相手に勝ってビジネスや商売を伸ばしていくことです。
 
この競争にはゴールはありません。
あるとしたら、どちらかが負けだと認めた時か倒れた時です。
やはり資本力に勝る大手が有利であることも否めませんね。
 
「そうかこういうことか」と思ったのは、シンプルなことですので、
「何だ、そんなことか」と感じるかもしれませんが、
「独自化経営」を目指す前に、この同質化競争に巻き込まれないことが大事だということです。
 
独自化と叫ぶよりも、「比較をしない」、「競わない」ということのほうが肝心なんじゃないかなと思ったのです。
 
勝とうとしないことといってもいいかもしれません。
自分がいいと思うことをとことんやるだけのこと、そこには勝ち負けなんか関係ありません。
 
そうはいってもビジネスや商売は戦いだという考え方もあります。
自分が望まなくても競争に巻き込まれてしまうという考えもあります。

それでも、向うべきは自分自身です。
 
戦いで勝ち抜くことが好きな人はそうすればいいだけのこと。

周りがどうとかこうとかということでもなく、「独自化経営」を目指すということでもなく、
自分は何が楽しいのか、どういう状態が気持ちいいのかを追い求める経営です。
 
そんな弱気で、後ろ向きで、自分勝手でいいのかと思うかもしれませんが、
実はこれが一番強く、快適な経営だと思います。

そこを大事にして、積み上げていった結果、
周りから見ると「独自化経営」といわれるのではないでしょうか。
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