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2012年03月19日(月)更新

「愚直」とは何か?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

「愚直」………いまはあまり使われない言葉ですが、辞書で引いてみますと、
「正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。
また、そのさま。ばか正直。」あるいは
「正直すぎて気のきかない・こと(さま)。馬鹿正直。」と書かれています。

文字通り受け止めると、融通のきかない愚かなことのように感じますよね。

しかし、ここで言いたい「愚直」は、“自分の仕事に真っ直ぐな”という意味です。
誠実といい直した方がいいのかもしれませんが、もっと強烈な一途な思いのことです。

仕事をしていると壁にぶち当たるのは当然のことです。
とくにブランディングは先の見えないレースの様なものです。

本当にこれでいいのだろうか?独りよがりになっているのではないか?
自分の考えのために社員を道連れにしているのではないか?………迷いが生まれます。

敬愛している市井の教育者、石川洋さんの言葉にこういう一文があります。

「何をしているのではなく、何を続けているのかである」。

精神論や教訓的なことではなく、ひとつのことを成し遂げるには、
いつの時代も常に磨き続けなければなりません。

磨き続けるということは、革新し続けるということです。

「愚直=愚か、辛い、地味、暗い」ではなく、「愚直=革新、深堀り、進化、ワクワク」なのです。

石川洋さんは、先の一文の後に次のような文章を続けています。

「時代の寵児であろうと、地味な仕事についていようとそれは問題ではない。
明日どうなるかわからないからである。
真実は、いまの仕事が継続したことの延長であれば、いつか事は成るということである。」

「継続には、必ず『志』や『目標』がともなうからだ。
『虚仮(こけ)の一心』というが、一つのことをつづけると、いつか能力となるのである。
時代の流れ、体裁、損得にとらわれない、一生を貫く仕事を持ちたいものだ。」

業績が落ち込み、先行きが見えなくなると、隣の芝生が青く見えてきます。
しかし、いまあなたが立っているところがメインステージです。

ここで踏ん張らなくてどうする………そんな気持ちになりますね。
「愚直」この言葉の意味を噛みしめましょう。