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2012年02月03日(金)更新

クラフトビールのセミナーで感じたこと

「人々が幸せになる」ブランドをプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

今週は知り合いの方が開催した「日本のクラフトビール」を学ぶセミナーに行ってきました。
皆さんは居酒屋さんなどに行った時に、“とりあえずビール”って言いませんか。
大手4大メーカーの銘柄を指名する方もいるかもしれませんが、ビールはビールです。

1994年の酒税法改正により、ビールの最低製造数量基準が
2000klから60klに緩和されたことを受けて全国各地にブームのように誕生したのが地ビール。
しかし、その多くは特定地域の観光土産の域を出ませんでした。

その後、価格の安い発泡酒の攻勢などにより、高価格の地ビールは一気に窮地に立たされ、
縮小や廃業するところが続出しました。

その地ビールがいま「クラフトビール」と言う新しいポジショニングで注目を集めています。

ひとくちに「クラフトビール」と言っても様々な形態や種類があるようです。
「クラフトビール」の魅力についてパネラーの一人が
“味の幅が他の種類と比べて圧倒的に多いこと”と語っていました。
確かに個性豊かな「クラフトビール」が数多く登場してきています。

もう一人のパネラーの方が、“クラフトとは職人のこと、
大手のメーカーのビールは組織的なチームで作っているけど、
作り手の顔が見えるのがクラフトビールの魅力”と語っていたのも印象的でした。

どちらがいいとか悪いとかと言うことではなく立ち位置の違いです。

個性的な味わいでしかも作り手の顔が見えると言うことは、そこに「物語」が生まれる素地があります。

新しい市場性を生み出している「クラフトビール」ですが、
「物語」がその味わいに加わることにより、さらに幅広いファンを作り出す原動力になると思いますね。

「クラフトビール」を単なる商材としてとらえていると、やはり同質化競争に陥る危険性があります。

今日のセミナーの熱い話を聞きながら、
“作り手の物語”を軸にした「クラフトビール」のブランディングに一度取り組んでみたいなあと思いました。

今日のセミナーでは8社の「クラフトビール」の経営者がパネラーとして登壇しましたが、
話を聞いているだけで本気で飲みたくなりました。もう少し暖かくなってきたら、順番に巡ってみたいなあ。


「クラフトビール」と言えば、3月7日(水)に開催する「第25回ブランディングセミナー」の
ゲスト講演は「COEDO」ビールを製造している「コエドブルワリー」代表取締役社長 兼 CEOの朝霧重治さんです。

セミナーでも紹介されていましたが、世界的に高い評価を得ている「クラフトビール」です。
そのブランディングのプロセスを朝霧社長から聞けるチャンスです。
ぜひ、ご予定くださいね。


第25回ブランディングセミナーのご案内

■日 時:3月7日(水)13:30~18:00
■会 場:東京国際フォーラム(G-408)
■テーマ:眠っている価値を掘り起こせ!

★第1講座:
なぜ今ブランディングなのでしょうか?
櫻田弘文 株式会社 クエストリー 代表取締役

★第2講座:
ブランディング4つのポイント
岡本亮二 株式会社 クエストリー ブランディングディレクター

★第3講座・特別ゲスト講演:
新たなポジショニングで、新しい市場を切り開いたCOEDOビールのブランディングに迫る!
朝霧重治氏 株式会社 協同商事 コエドブルワリー 代表取締役社長 兼 CEO

詳細とお申し込みはこちらから→http://www.questory.co.jp/