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2012年02月22日(水)更新

「無敵」って何だろう?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

先日、ジャック・ヒギンズの“双生の荒鷲”と言う
第2次世界大戦時の飛行機乗りの冒険小説を読んだのですが、「無敵」と言う言葉がよく出てきました。
「無敵」って結構使いますよね。最近ではゲームにもよく出てくるしね。

3月7日(水)の「第25回ブランディングセミナー」のことを考えていたら、この「無敵」が気になり出しました。

「無敵」を辞書で引きますと
“非常に強くて敵対するものがないこと。対抗できるものがないこと。また、そのさま。”と書いてあります。

まあ、簡単に言うと“向かうところ敵なし”と言うのが「無敵」ですね。

でもこれって、常に勝ち続けなければならないのだから、かなり辛い。
向かってくる敵は弱点を研究してくるだろうし、作戦も練ってるはず。
「無敵」を倒せば一躍名を挙げられますからね。

そう言えば、誰か(何かのセミナーだったのかもしれません)から聞いた話ですが、
ある和菓子屋さんが新しく店を出すことになったのだそうです。

その和菓子屋さんは、出店する地域をリサーチして、同業者が何を主力商品にしているかを調べました。

商売は競争ですから、同じものを販売しても誰にも文句を言われる筋合いはありません。
しかし、その和菓子屋さんは同業者を訪問し、
主力商品と同じものはすべて引っ込めて店を出しますと言ったのだそうです。

競争をしませんと宣言したわけですね。

これに対して、同業者の多くは“みんなでがんばって和菓子の人気を高めましょう”と答えたそうです。

つまり、敵になる同業者が味方になったのです。

この話を思い出すたびに「無敵」って、“敵を作らずに、見方を増やすことじゃあないかなあ”と思えてきます。

“商売はそんなに甘いもんじゃあないよ”と言うのも当然の意見だと思います。
でも、不毛な同質化競争でお互いが疲弊していくよりも、
みんなで力を合わせて、先ほどの店の様に和菓子の人気を高めるようにした方がずっと楽しいと思いませんか。

3月7日(水)のセミナーでは、こう言ったことも盛り込んで、
これからの商売やビジネスの在り方
(弊社はこれをブランドと読んでいるわけですが)をいっしょに考えたいと思います。

ご都合がよければ、ぜひご参加してみてくださいね。よろしくお願いします。