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2012年01月03日(火)更新

酷評されたストラヴィンスキーの「春の祭典」

あけましておめでとうございます。
「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

2012年が始まりましたね。
今年の干支は「辰」。「昇り竜」と言う言葉があるように竜は天に昇るとされています。
今年が皆様にとって「上昇の年」になることを願っております。

さて、元旦に新聞5紙を読みました。日経、朝日、読売、産経、毎日です。各紙が共通して述べていることは、
これまでの資本主義経済、民主主義の枠組みが、世界中で崩れつつあると言うことです。

世界中がつながっているグローバル経済、インターネットによる情報開示、
ソーシャルメディアの急速な進化、世界の覇権国の交代、政治のリーダーシップの不在………

しかし、それに代わる新しいパラダイムが見えているかと言うと、これもまた極めて不透明です。

2012年は、世界レベルの経済や政治だけではなく、
会社や店においてもいままでの経営の在り方を変えていかざるを得ない年になると思います。

しかし、年末にも書きましたが、それは恐れおののくことではなく、幸せな新しい社会に向けての変化です。

もちろん、その変化は一様ではなく、各社、各人によって異なります。
しかし、共通しているのは、変化を歓迎し、受け入れ、出来ることから一つひとつ変えていく姿勢です。

何よりも大事なのは変化を恐れないことです。変化しないことが一番のリスクです。

新しいことの始まりには、必ずアレルギーが発生します。
「題名のない音楽会21」で20世紀の名曲ベスト30に選ばれたロシアの作曲家「イーゴリ・ストラヴィンスキー」の
バレー音楽「春の祭典」は、1913年5月29日のパリ初演の時には、徹底的に酷評されました。

複雑なリズム・ポリフォニー・不協和音に満ちたこの曲は、
演奏途中に客席からブーイングが起こり、演奏そのものが聞こえなくなったほどです。

振り付けのニジンスキーは、舞台で踊るバレリーナのために、舞台の袖で手拍子を打っていたと言います。

さらに、演奏途中に一部の称賛派との間にけんかが始まり、けが人も出たほどの大騒動となりました。

しかし、いまでは「春の祭典」は20世紀を代表する傑作として高い評価を得ています。
変化の過程においては、アレルギーはあって当然です。変化のためには必要なプロセスなのです。
僕自身も2012年、変化を恐れずに、変化を待つのではなく、自ら変化を起していきます。

「春の祭典」はこちらからどうぞ(ズービン・メータ指揮:イスラエル交響楽団)
http://www.youtube.com/watch?v=nhPiDQWCHE4
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