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2011年03月22日(火)更新

物事の本質に光を当てること

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

東北地方太平洋沖で起きた大地震から10日余りが経ちました。
まだ被災地では大変な困難が続いています。
避難所での慣れない生活は、肉体的にも精神的にもぎりぎりの状態ではないかと思われます。
大きく懸念される福島の原発の問題解決も長期化が予想されます。

震災により日本の経済が影響を受けることはもはや避けられ事態です。
自動車、電機、鉄鋼などの幅広い分野で生産が止まったり、縮小しています。
福島の原子力発電所はもとより、各地の発電所も被災し、電力量が大きく落ち込んでいます。

関東では電力やガソリン不足により通常の業務に支障が出ている企業が増えていますね。
節電や計画停電の影響で業務を早く切り上げざるを得ません。
いつもは華やかな銀座も閉店や営業時間の短縮化が目立ちます。
各種のイベントや催事などの自粛も続きそうです。

様々な人が、様々な立場から、様々な発言を発信していますが、
いまこそ日本の国民がひとつになり、復興に向けて力を合わせる時期であることは変わりません。
被災地の状況を考えると心が痛みますが、
絶望から希望に向けての動きが着実に始まりつつあります。

そのためには、私たちは何をしたらいいのでしょうか?
自問自答の末、何も出来ないことのむなしさにとらわれる人も少なくありません。
しかし、個人も企業も組織も、自分の持ち場を確認し、
目の前の仕事に全力を挙げて取り組むことが一番重要なことです。

その時に大事なのは、ただの再生ではなく、新生と言う視点だと思います。
真の幸せとは何か、本当に価値ある生き方(働き方)とは何か、人々の絆とは何か………
ご自分の目の前の仕事を通じて考えることではないでしょうか。

天災、人災の別なく、良くても悪くても破壊と創造の繰り返してきたのが私たち人類です。
人が関わる企業活動も同様です。その中で、常に問われ続けてきたのは、
“物事の本質に光を当てること”でした。

企業であれば、その問いは
“企業は何のために存在するのか”と言うことです。

弊社もそうですが、この3月期に決算を迎える企業が少なくありません。
新年度計画の組み立てをすでに終えようとしているところも多いと思います。
しかし、もう一度、物事の本質を深く考え、計画内容を見つめ直す必要性を感じます。

今月2日に開催いたしました「第23回ブランディング・セミナー」でも述べましたが、
“企業は社会に貢献する”ためにあります。
一つひとつの企業に“社会の中で果たす役割”があるのです。
これが企業の本質であり、いま問われていることではないでしょうか。

もちろん、企業を維持するためには売上や利益は不可欠です。
しかし、売上や利益が企業活動の目的ではありません。
社会に貢献するために利益が必要なのです。
社会に貢献した結果の対価として利益を得ることが出来ると考えた方がわかりやすいかもしれません。

利益は社会に貢献するという企業の目的を達成するための手段です。
しかし、手段が目的になってしまうとおかしなことになります。
いまの政治の世界も目的と手段がこんがらがり、奇妙なねじれを起こしています。

やはり、“物事の本質に光を当てること”が重要です。


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