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2009年09月07日(月)更新

山梨県北杜市明野町の「ひまわり」から学ぶ

「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしているクエストリーの櫻田です。

毎週メールにて配信しているショップブランディング・レポートの8月28日号に、
山梨県の北杜市明野町のことを書きましたら、いろいろな方から反響がありました。
一部ダイジェストでご紹介します。(レポート読者の方、ご了承くださいね)

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北杜市は日本を代表する美しい山岳景観に囲まれたところ。清らかで豊富な水資源もあります。
そのなかで、北杜市の独自性のひとつといえるのが、「日照時間日本一」。
北杜市は、日照時間が年間2,500時間以上の太陽の多照地域なのです。

しかし、「日照時間日本一」といわれても、正直いってピンときませんよね。
普段、日照時間を気にしている方なんてあまりいないと思います。
ましてや日本一といわれても自分には関係のないことです。

「日照時間日本一」をいくら伝えても、誰もワクワクしません。
当然、注目されず、明野町には人は集まりません。

このままでは「日照時間日本一」という独自性は日の目を見ないのですが、
「日照時間日本一」を具体的なイメージに変え、
生活者の身近に引き寄せるアイディアが生まれました。

それが「ひまわり」だったのです。
北杜市商工会青年部では2006年度から、「ひまわり日本一プロジェクト」事業を開始したのです。

明野町のひまわり
 こんな風景を約1ヶ月見ることが出来ました。しかも無料です。

ここがポイントです。
「日照時間日本一」という独自性をローリングさせて、
「ひまわり日本一」という別なジャンルに変えたのです。

「日照時間日本一」では関心を引きませんが、
「ひまわり日本一」になると、ちょっと違ってきます。

もともとは、地元の人たちが植えたのが始まりですが、
いまでは6haヘクタールの農地に、60万本のヒマワリが咲き誇っていました。

さらに、「ひまわり日本一」をリフトアップさせたのが、
「明野サンフラワーフェス」という「ひまわりまつり」です。

キャッチフレーズがいいんです、「太陽がくれた60万本の笑顔」。
さらに拍車をかけたのが、映画「いま、会いにゆきます」のロケ地になったことです。
いまでは、行政も後押しをし、大手の旅行会社もツアー企画を組むようになりました。

大事なのは「使い手」の立場から独自性を見直すことです。
既存のジャンルをひっくり返す「ローリング」、
ライフスタイルに引き上げる「リフトアップ」
がそのシナリオです。


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