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2009年08月17日(月)更新

「1Q84」と「ピーターキャット」

「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしているクエストリーの櫻田です。

夏季休暇が終わり、今日からまた仕事開始です。
弊社のお取引き先は小売店が多いので、夏季休暇中の間も営業しているところがほとんどです。
あれやこれやと仕事が重なり、会社に出ていることの方が多かった夏季休暇でした。

でも昨日の日曜日は久しぶりにのんびりと過ごしました。
午前中に自宅近くを散歩して、本屋さんで村上春樹さんの「1Q84」を買い求め、
昼食後から夕方までずっと読んでいました。
1巻をもう少しで読み終わるところですが、村上ワールドやはりおもしろい。

実は僕は村上春樹さんが群像の文学新人賞で鮮やかにデビューする前に、お会いしたことがあります。
いまから30年以上前、まだ結婚する前のことです。
当時、付き合っていたかみさんが千駄ヶ谷のアパートに住んでいました。

千駄ヶ谷駅から東京都体育館を左手に見ながら道なりに進むと、鳩の森神社に突き当たるのですが、
その少し手前の角ビルの2階に「ピーターキャット」というお店がありました。
かみさんのアパートは鳩の森神社を通り過ぎてゆるい坂を下ったところでした。

「ピーターキャット」は喫茶店ですが、夜はお酒も飲めるお店でした。
ネットで調べましたら、「ピーターキャット」が千駄ヶ谷にオープンしたのが1977年。
僕は大学を卒業して就職をした頃で、かみさんと時々お茶やお酒を飲みに足を運びました。
いつもジャズが流れていて、ちょっと難しい顔をした男性と
小柄でかわいい女性がゆったりとやっている居心地のいいお店でした。

しばらくして、僕はかみさんと結婚して、千葉に引っ越をしたので、
「ピーターキャット」に通うこともなくなりました。
そんなある日、本屋さんで新人文学賞が掲載された群像を買い求め、
受賞作の“風の歌を聴け”読みました。いままでにない新鮮な驚きを感じさせてくれる小説でした。

でも、その時はまだピーターキャットのマスターが村上春樹さんだとは気が付きませんでした。
その後、マスコミ等で紹介されるようになり、同一人物だということがわかり、
かみさんと二人で驚いたことを覚えています。
僕たちが通っていたころに、閉店後に店のカウンターで書いたのが“風の歌を聴け”だったのです。

とまあ、そんな事を思い出しながら、話題作「1Q84」を読んでいます。


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