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2009年04月02日(木)更新

六然(りくぜん)の教え

こんにちは、「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしている
クエストリーの櫻田です。

毎週金曜日に「店がブランドになる」ためのヒントをまとめた
「ショップブランディング・レポート」という有料のレポートを
メールで発信しています。

先日350号を迎え、今週は352号となります。

ショップブランディング・レポートについてはこちら⇒
http://www.questory.co.jp/tabid/66/Default.aspx

A4・1枚の「六然(りくぜん)レポート」というタイトルで
スタートしたのが、2001年7月のこと。
以来7年8カ月(途中中断もありしました)、
「クエストリー・レポート」「ショップブランディング・レポート」と
タイトルは変わりましたが、よく続いているものです。
これも読者の皆様と社員のおかげ、あらためて感謝です。

さて、第1号を見返してみますと、タイトル名にもなっている
「六然(りくぜん)」について書いています。

この言葉は、中国は明の時代、王陽明と同時代の人、
崔後渠(サイコウキョ)の箴言です。勝海舟の座右の銘でもあったようです。

僕は安岡正篤氏の「運命を創る」という本で知りました。
手元にある「安岡正篤一日一語」(致知出版社)には
12月14日の項に次のように出ています。

自処超然(ちょうぜん) (自ら処すること超然)
自分自信に関してはいっこう物にとらわれないようにする

処人藹(あい)然(ぜん) (人に処すること藹然)
人に接して相手を楽しませ心地良くさせる

有事斬(ざん)然(ぜん) (有事には斬然)
事があるときはぐずぐすしないで活発にやる

無事澄(ちょう)然(ぜん) (無事には澄然)
事なきときは水のように澄んだ気でおる

得意澹(たん)然(ぜん) (得意には澹然)
得意なときは淡々とあっさりしておる

失意泰然(たいぜん) (失意には泰然)
失意のときは泰然自若としておる


レポートを始めた当時は、フリーランスになり仕事を始めた時でもあり、
僕はこの「六然」という言葉に強くひかれました。
この言葉で救われたといってもいいかもしれません。
こういう気持ちで一日一日を過ごそうと本当に思いましたね。

そして、4月になり新年度を迎えたいま、時代や景気に振り回されることなく、
自分の信じるところを「六然」をコンパスにして歩んでいくことだなあと
あらためて感じずにはいられません。

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