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2009年04月14日(火)更新

「鬼平犯科帳」全24巻を読了

「鬼平犯科帳」全24巻を読み切りました。
およそ、1年くらいかかりました。
24巻もの時代小説を読んだのは初めてです。

5巻目くらいまでは一気に、
それからは出張の車内や休日の午後の楽しみの一つとして、ゆっくりと読みました。

「鬼平犯科帳」はご存知の通り、作家の池波正太郎氏が創り出した
火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする時代小説です。

1967年から「オール讀物」に連載され、
全部で135作、ほかに番外編が1作あります。
このうち5作が長編、残りの130作が短編作品です。
24巻に掲載されている「誘拐」は、池波氏の急逝のため未完に終わっています。

池波氏の文章は歯切れよく、独特のリズムがあります。
平蔵の部下や密偵、そして盗賊たちのキャラクターも魅力ですね。
この辺が単純な勧善懲悪だけではない、独特の物語の深みを生み出しています。

また、食通で知られる池波氏の描く江戸時代の食べ物の描写は、
思わず喉がなる思いを何度もしました。

鬼の平蔵こと長谷川平蔵の魅力は一言では語りつくせませんが、
部下や捕らえた盗賊にかける人情味あふれる一言は、
思わずこちらもじ~んとなってしまいます。
その一言によって、密偵になった盗賊も少なくありません。

小説のフレーズを実際に使ってみようと思ったこともありますが、
平蔵のようにはなかなかいきません。

「鬼平犯科帳」、またゆっくりと読み返してみたいと思います。


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