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2009年02月13日(金)更新

天才ってやっぱりいるんです

今日の午後は新宿にあるお取引き先メーカーさんに行きました。
あるジュエリーの販売企画の打ち合わせでした。

ここで見せていただいたのが、
フランスとの国境に近いドイツ中西部の宝石の町、
イーダーオーバーシュタインに住むムーンシュタイナー親子の作品です。

父はベルンド・ムーンシュタイナー氏、息子はトム・ムーンシュタイナー氏、
お二人ともマイスターのさらに上のクンストラーという称号を与えられている
宝石研磨のカッターです。

ベルンド・ムーンシュタイナー氏は、伝統的な宝石の研磨に飽き足らず、
宝石の裏面に刻みやえぐりを施すという独特の研磨を生み出しました。

この研磨は、“邪道だ”、“宝石に対する冒とくだ”、“クレージー”と
強く非難されたのですが、彼は自分のやりたい研磨を貫き通しました。

彼の研磨は単なる思いつきや遊びではなく、
宝石の光の屈折や反射をとことん計算しつくした上での研磨でした。

彼が研磨した宝石は、これまでとは全く違う表情を見せ、
多くの宝石ファンをとりこにしたのでした。

評判が高いのを知った他の業者が、
真似をするようになりましたが、同じようには出来ません。
やがて、父の生み出した研磨技術は、息子のトム氏に受け継がれていったのです。

僕はこれまでに仕事で3回、
イーダーオーバーシュタインの緑豊かな自然に囲まれた彼のアトリエ訪れ、
お話を聞く機会がありました。

お二人とも穏やかな人柄ですが、
作品を拝見すると、やはり天才だなあと思わざるを得ません。

では、ムーンシュタイナーの作品をお楽しみください。

ムーンシュタイナー2

ムーンシュタイナー3

ムーンシュタイナー4

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