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今日は「桜桃忌」、太宰治の命日です。

投稿日時:2012/06/19(火) 17:04rss

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
今日、6月19日は「桜桃忌」、作家「太宰治」の命日です。



太宰治は1948年(昭和23年)6月13日に山崎富栄とともに玉川上水で入水自殺を遂げます。
2人の遺体が発見されたのは6月19日、太宰の誕生日でした。
 
そして太宰の命日であるこの日は彼が死の直前に書いた短編「桜桃」にちなみ、
「桜桃忌」と名付けられ、太宰を偲ぶ日となったのです。
 
僕自身は太宰の熱心な読者ではありませんが、太宰の故郷である青森県にかつてお取引先があり、
前職の会社の時から数えて17年間に渡り毎月青森を訪れました。
 
青森には津軽と南部の二つの地域がありますが、僕が訪問したのは津軽地方。
五所川原、弘前、青森の3つのエリアにお取引先の店があり、
順番に回っては社員の方々とミーティングを行っていました。
 
そんなわけで四季折々に様々な表情を持つ津軽の地を少しだけ知っているつもりです。
 
いまから考えると、コンサルティングとは名ばかりで、はなはだ未熟であったにもかかわらず
17年間もご契約をしていただいたお取引先にとても感謝しています。

このお取引先で取り組んだことがいまの仕事のベースになっていることは間違いありません。
 
いまから7年ほど前の初夏のことです。お取引き先の都合により五所川原でぽかっと時間が空きました。
どうしようかと思案をしているうちに「そうだ太宰だ」と思い浮かび、
津軽鉄道で「金木」に向かいました。ここには「太宰治」の生家である「斜陽館」があるのです。
 
「斜陽館」は太宰の父である明治の大地主、津島源右衛門が建てた木造2階建ての豪邸でした。
平日の午後ということもあり、太宰治の原点とも言える斜陽館は
訪れる人は思ったよりも少なく、ひっそりと静まり返っていました。
 
この「斜陽館」で太宰の世界観の原点が作られたと思うと感慨深かったことを覚えています。
太宰は資産家の子という自分の出身階級に生涯悩み続けるのです。
 
太宰に精通しているわけでもない僕がその作品の評価をすることなど出来ないのですが、
小説「津軽」の中に出てくるこの一文に太宰の持つ一途な精神を垣間見るような気がします。
 

「本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ」(小説:津軽より)


 
<7月度ブランディングセッションのご案内>
 
日 時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン
 
参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
     限定30名様まで無料!
     (残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
 
詳細は→http://www.questory.co.jp/

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1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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