大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


「チコちゃんに叱られる!」を経営に活かす

投稿日時:2019/01/05(土) 10:24rss

テレビをそれほど見なくなりました。理由は番組がつまらないから……。

でも何となく見てしまうのが、

NHKで放送されている「チコちゃんに叱られる!」、
今日も見ました。http://www4.nhk.or.jp/chikochan/


この番組は人気があるらしい、視聴率も常に10%以上だという。

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」という決め台詞
結構ツッコミどころで使われています。



僕もこの番組はおもしろいと思う。でも、何が人気の要素なんでしょうね。

チコちゃんという5歳児のキャラクターもユニークだし、
ゲストも話題の人を呼んでいる。

解説VTRの「たぶんこうだったんじゃないか劇場」も笑える。
進行のテンポもメリハリがあるし、NHKらしくないのもいいんだろうね。



これらも人気の要素だと思うけれども、
番組の趣旨は「知っていそうで知らないことを専門的に解明する」です。


実はこの手法は古典的です。
これまでも使われてきたし、いまもよく使われています。
雑学バラエティ番組はほとんどこの流れです。


ずいぶん前だから、知らない人も多いかもしれないけど
日テレで「知ってるつもり?!」という人気番組がありました。


そいういえば、作家で映画監督の伊丹十三さんは
「みんなが知っているけれども、実はよく知らない」ことを
テーマにするのがヒットのポイントとどこかで語っていました。


確かに「お葬式」「マルサの女」「スーパーの女」「ミンボーの女」
「たんぽぽ(ラーメンがテーマ)」など、
どれも楽屋裏を覗き込むようなストーリーでした。


伊丹十三さん、若い時に影響を受けた一人です。

「チコちゃんに叱られる?!」もその系統ですが、
チコちゃんの素朴な疑問に
ハッとさせられるのが人気の秘密だと思うのです。

今日の疑問の一つは「部屋のほこりはなぜ灰色なの?」、
僕も「えっ」と思ってしまいました。



「知っているようでいて実はよく知らない」
これはブランディングにも通じることです。

自社の強みは何かという問いかけに、多くの経営者が首をかしげます。

「他にない強みなどない」という答えも返ってきます。

でも、これまでの経験上強みがない会社はありません。




外部の僕らから見ると、「すごいじゃないですか」ということも
知ってるつもりになっているので響きません。


「会社や業界のことは自分が一番よく知っているから」という顔をされ、
真剣に見つけ出そうとしない場合もあります


自社の常識や当たり前が、実は強みになるかもしれないのに、
「そんなことが強みになるとは思えない」
だから価値になるまで深掘りしようとしません。


もったいないなあ、チコちゃんみたいに、
ボーっと
していませんかと言いたくなります。

「知ってるつもり」という落とし穴にはまっている感じです。


そんな時、若手や社歴の浅い社員さんや力を発揮します。

メンタルブロックや確証バイアスがないから、
チコちゃんのようにハッとする意見を出すことがあります。


変化が予測不能な時代だからこそ、
「知ってるつもり」を捨てて、自社の価値を見つめ直す

「チコちゃんに叱られる!」を見ていて、
あらためてこれが大事だと感じた土曜日です。




┏┓
┗■「1月度ブランディングセッション」━━━━━━━━━━ 



◆テーマ
地域を味方につける経営
魅力的な地域のコンテンツを見つけて活用する    


●日 時:2019年1月16日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階 ジャスミン


【ゲスト講師】
久米信行氏 久米繊維工業 取締役相談役


▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508まで

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

詳細へ

個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

詳細へ

バックナンバー

<<  2024年3月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

コメント一覧

最新トラックバック

  • 全豪オープン 大坂選手優勝。 from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
  • 「ブランディング対談集&講演録」を頂きました! from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの
  • イングリッド・バーグマンのすべて from Re:play
      イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように…
  • 『売れ続ける理由』 from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
    売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から...
  • 【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。  ...