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好き、且つ得手(小椋佳さんのコラムより)

投稿日時:2013/11/29(金) 17:31rss

「小さくても光り輝くブランド」を支援しているクエストリーの櫻田です。
 
PCのサーバでデータを探していたら、
10年前の2003年11月17日に書いた取引先への定期的なレポートの原稿が出てきました。

作詞家で作曲家の小椋佳さんの新聞のコラムに触発されて書いた原稿ですが、
何気に読み返したら、結構いいことが書いてあります。

と言うよりも、ほとんどコラムの引用ですが・・・。



 
このレポートは、出来るだけ他からの引用を少なくして書くことを心がけていますが、
今回は思わずうなってしまう新聞のコラムがあったので引用します。
 
お読みになられた方もいるかも知れませんが、
出典は11月13日(木)の日経新聞・夕刊1面の“明日への話題”というコラムです。

タイトルは「続・好き、且つ得手」、書き手は作詞・作曲家の小椋佳さんです。
一時期、癌との報道があったのですが、お元気そうです。ではコラムから一部を抜粋します。
 
“前回、新時代を上手に生きる方策の一つとして、「好き、且つ得手」なものを身につけようと書いた。
そのことは「言うはやすし」であるとも書いた。

(中略)得手になるには無論、好きになることも、
どうやらちょっとかじってすぐやめるという態度では果たせないもののようである。”
 
ちなみに、小椋さんは琵琶語りを身につけて老年はその演奏旅行を行うという計画があるそうです。
しかし、琵琶語りを習い初めて8年になるのにうまくいかないと書いています。

さて引用の続きです。
 “言葉遊びのきらいはあるが、必要なキーワードとして
「シンボウ」という言葉を挙げられそうである。

まず「辛抱」、地味で地道な修行に耐えること。
次に「信望」、何事も一人では果たせない。先輩や仲間たちとの信頼関係を構築すること。
 
そして「心房」、健康管理は常に肝要。さらに「心棒」、
自らの価値観の核心に照らしてそれを行うことの確たる鎖を意識すること。

付け足すならば「深謀」、好きになり得手になるプロセス、
好きになりえたとなった果ての生活についてきちんとした計画や展望を描くこと。”
 
辛抱、信望あたりまでは、当たり前に必要だと思うのですが、
心房、心棒、さらに深謀とくると、思わずなるほどと手を打ちたくなる感じです。

小椋さん自身も自分の琵琶修行がすべてこの「シンボウ」を
兼ね備えているかというと心もとないと告白しています。
 
その上で小椋さんは“好き、且つ得手なものの獲得は、
どなたにとっても新時代に回避し得ない困難な挑みというのがふさわしいようである。”
と最後に書いています。
 
このコラムの趣旨は、生き方の方策ということで書かれていますが、仕事も同じではないでしょうか。
仕事をイキイキと楽しんでいる人と出会って感じるのは
「好き、且つ得手」の2つの条件のうちのまず好きであることを確実にクリアしていることです。
 
得手かどうかは簡単にはわかりませんが、
好きならば少々の苦労は苦労と思わないという姿勢であることは間違いありません。
それに、いまよりもよくなることを貪欲なくらい考えています。
 
自分はどうかと、あらためて自問自答してみると、
「好き、且つ得手」であるといいたいのですが、
「嫌い、且つ不得手」と思うときがたびたびあります。

まあ、そういう時は疲れがたまり、思い悩むことが多々あるときです。
そんなときはゆっくりと休養を取れというサインかなあと最近は感じるようになって来ました。
 

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