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新しいことには必ず抵抗が生まれます。

投稿日時:2013/06/16(日) 21:04rss

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 

日曜日の今朝は目が覚めたら9時過ぎ。
朝ごはんを食べながら、テレビの「題名のない音楽会」を途中から見ていました。

今回のテーマはストラヴィンスキーの「春の祭典」でした。
この曲のことは一度このブログで書いたけれども、再度思うことがあります。





「春の祭典」はいまから100年前の1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場で初演されました。

ストラヴィンスキーはこの日のために120回ものリハーサルを行って臨んだといいました。
 
しかし、演奏が始まると、あまりの不協和音と変拍子の連続に
不快感を催した観客が、一斉にブーングを叫び始め、会場は罵声と怒号に包まれました。
 
天才的な振付師のニジンスキーによるバレエも当時としては複雑かつ前衛的過ぎました。
途中で席を立つ観客ものも出て、翌日の新聞には「春の“災”典」と書かれるほど酷評されたのでした。
 

しかし、初演の大失敗の後でもストラヴィンスキーは諦めませんでした。

この曲は聴衆にとってはこれまで聴いたことのないものであり、
破天荒で無秩序で、猥雑な躍動感だったのですが、
ストラヴィンスキーにとっては「春の生命の響き」でした。
 
自分には聴こえる「春の生命の響」きを、
一般の聴衆にも聴こえるようにするために、ストラヴィンスキーは迷い苦しみました。

そして、11ヶ月後の1914年4月に
同じシャンゼリゼ劇場で演奏会形式の「春の祭典」を再演することになるのです。
 
この再演は見事に大成功をおさめ、20世紀の現代音楽の扉が開かれたのです。

 
音楽だけでなく、新しい事を始める時には(例えばブランディング)、
必ず抵抗が生まれ、時には辛らつな嘲笑がつきまといます。

しかし、それで諦めたら終わりです。
ここを耐え、乗り越えてこそ、新しい道が拓けます。
 
 

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1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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